ミニマリズムミニマリズム

ミニマリズム: 空間・ 光・ オブジェ

2018年11月16日~2019年4月14日

「ミニマリズム - 空間・ 光・ そしてオブジェ」展は、アートサイエンス・ミュージアムとナショナル ギャラリー シンガポールの2つのミュージアムで開催されます。80名以上のアーティスト、そして40名以上の作曲家による150点以上の作品によって構成された展覧会です。絵画や彫刻、インスタレーション、パフォーマンス、そして音楽の作品を通じて、ミニマリズムがいかにして20世紀の芸術の転換点となったのかを紹介します。

「エキシビション」について

ミニマリズムはアートを体感するパワフルで新しい力を私たちにもたらしてくれます。ミニマリズムは、外の世界を参照するのではなく、そのシンプルなフォルムを通じて、今私たちの目の前に物理的に存在しているものについての深い考察へと誘います。

ミニマリズムは1960年代のニューヨークで大きな潮流となりました。しかしそのルーツは、もっと古い時代のアジアの哲学や芸術のスタイルにまで遡ることができます。作品を必要最小限の要素にまで削ぎ落とすことによって、ミニマリズムの芸術家たちは作品から個人的な表現や恣意的な判断を剥ぎ取り、鑑賞者と作品との間に直接的な出会いを引き起こすことを目指したのです。

5カ月間の会期で開催される本展は、東南アジアでは初めてのミニマリズムをテーマにした展覧会となります。また、ミニマリズムの運動を世界的な視野で捉える試みの一環として、東南アジアの芸術家たちの作品も展示されます。これもまた、大規模なミニマリズムの展覧会としては初めてのことです。ナショナル ギャラリー シンガポールでは、1950年代から現在にいたるまでのミニマリズムの芸術と思想の展開とその豊かな遺産をご紹介します。アートサイエンス・ミュージアムの展示は、アジアの哲学について深く掘り下げ、その思想が世界中の芸術家たちに与えた影響を考察していきます。

アートサイエンス・ミュージアムの3階と地下2階にある展示室では、東洋的な解釈を加えられたミニマリズムに共通する、深遠なる簡潔さと静謐さに焦点を当てるとともに、1960年代に西洋世界において強大な影響力を発揮するに至った、そのむき出しの、無骨で飾り気のないスタイルを紹介します。展示作品の多くに、「無」の概念についての思索が込められています。「無」は、ミニマリズムと科学の両方に共鳴する概念です。また、この展覧会では「音」も重要な役割を担っています。展示室内では、ミニマリズムの美術作品の視覚的な探究と呼応する聴覚的な対位旋律として、「音」の展示が展開されます。

展覧会全体で表現されているのが、アルバート・アインシュタインが語ったとされる「すべての物事はできる限りシンプルであるべきだ。しかし、シンプルすぎてはいけない」という思想です。

アーティストと作曲家

出展アーティストリスト

アニッシュ・カプーア(インド)、オースティン・フォーボードとシェリー・トロット(ディレクター)、カルメン・エレーラ(キューバ)、蔡佳蔵(台湾)、陳暁朋(澎湖県)、ドナルド・ジャッド(米国)、フレデリック・デ・ヴィルデ(ベルギー)、ジェラード・バーン(アイルランド)、イェッペ・ハイン(デンマーク)、ジェレミー・シャーマ(シンガポール)、ジョーン・ジョナス(米国)、メアリー・ミス(米国)、モナ・ハトゥム(レバノン)、モーガン・ウォン(香港)、オラファー・エリアソン(デンマーク)、リチャード・ロング(英国)、シモーヌ・フォルティ(イタリア)、宋冬(中国)、譚平(中国)、タワッシャイ・プンサワッ(タイ)、チームラボ(日本)、王剣(中国)、イヴォンヌ・レイナー(米国)、張羽(中国)、周宏斌(中国)

出展作曲家リスト

アデリーン・ウォン(マレーシア)、アルヴァ・ノト(ドイツ)、アントン・ヴェーベルン(オーストリア)、アルノルト・シェーンベルク(オーストリア)、アルヴォ・ペルト(エストニア)、ベーラ・バルトーク(ルーマニア)、カテリーナ・バルビエーリ(イタリア)、シャルルマーニュ・パレスタイン(米国)、コリン・マクフィー(カナダ)、ダフネ・オラム(英国)、エリアーヌ・ラディーグ(フランス)、エルセ・マリー・パーゼ(デンマーク)、エリック・サティ(フランス)、FM3(中国)、フランシスコ・ロペス(スペイン)、ジョージ・アンタイル(米国)、ヒルデガルト・ウェスターカンプ(ドイツ)、吉村弘(日本)、ヤナ・ヴィンデレン(ノルウェー)、近藤譲(日本)、ジョアンナ・M・ベイヤー(ドイツ)、ジョン・アダムス(米国)、ジョン・ケージ(米国)、ラ・モンテ・ヤング(米国)、マリアンヌ・エメシェール(米国)、ポーリン・オリヴェロス(米国)、フィリップ・グラス(米国)、ピエール・アンリとピエール・シェフェール(フランス)、池田亮司(日本)、坂本龍一(日本)、スティーブ・ライヒ(米国)、テリー・ライリー(米国)、テツ・イノウエ(日本)、トーマス・ケーナー(ドイツ)、トニー・コンラッド(米国)、チン・ウンスク(韓国)、イヴ・クライン(フランス)

この他、さらに60名のアーティストの作品がナショナル ギャラリー シンガポールで展示されます。
 
展示とプログラム