ワンダーランドワンダーランド

ワンダーランド·エクスペリエンス

ウサギ穴に落ちて「ワンダーランド」に入り込むと、まず待ち受けるのがルイス・キャロルの「応接間」。あなたはそこで、ワンダーランドの失われた地図を受け取ります。そして冒険は「扉の広間」へと続き、そこから瞑想的な雰囲気の「涙の池」に浸り、そして「鏡の家」へと向かいます。白ウサギがちびのビルを使いに出す奇妙な場面に出くわすと、今度はイモムシの助言を受けます。

女王陛下のクロッケー場では、実際に他の来場者たちと協力しながらバラの花を赤に塗り、それが終わると狂ったお茶会に招かれ、オーディオビジュアルの饗宴にどっぷりと浸かります。その後、誰がタルトを盗んだかの謎を解き、アリスの証言を目撃します。

一部の展示室より見どころをご紹介:

『Wonderland』、ACMI、写真 © Anne Moffat

『Wonderland』、ACMI、写真 © Anne Moffat

扉の広間

『不思議の国のアリス』の第一章にヒントを得たこのセクションでは、アリス・リデルやその姉妹のほか、キャロルがキャラクターのモデルとした実在の人物たちを紹介します。またアリスの物語の出版、その発表や当時の人気ぶりを物語る書簡、契約書、書籍なども展示しています。さらに、膨大な数に及ぶサー・ジョン・テニエルの挿絵原画もこのセクションの見どころです。
『Wonderland』、ACMI

『Wonderland』、ACMI、写真: © Anne Moffat

涙の池

本の世界から物語を発展させていった初期の「ワンダーランド」の解釈について注目するこのセクションでは、オリジナルのマジックランタン スライドやプロジェクター、ムービージェクターのフィルム、1910年、1915年、1927年、1931年にそれぞれ発表された映画にスポットライトを当てた映像など圧倒的なコレクションを展示しています。
『Alice Au Pays des Merveilles 』(1949年)、提供:ルー・ブーニン・プロダクション

『Alice Au Pays des Merveilles 』(1949年)、提供:ルー・ブーニン・プロダクション

白ウサギがちびのビルを使いに出す

このセクションでは、ルー・ブーニンの1949年制作の映画、ヤン・シュヴァンクマイエルの『アリス』(1988年)、クエイ兄弟の『Alice in Not So Wonderland』(2007年)の各作品から、生き物の人形や、大道具、キャラクタースケッチ、ポスターなどさまざまな資料を展示し、ストップモーション技法の創造性を紹介しています。
『Wonderland』、ACMI、写真: © Anne Moffat

『Wonderland』、ACMI、写真: © Anne Moffat

女王陛下のクロッケー場

自分だけの荒唐無稽なトランプの兵隊をつくり出し、女王陛下のクロッケー場のバラの花を赤く塗る手伝いをします。デジタル玩具メーカー、Mosster StudioがSandpitとのコラボレーションにより開発したこのインタラクティブな体験型インスタレーションは、サー・ジョン・テニエルのオリジナルの挿絵からインスピレーションを受けて創造力を発揮する、楽しい体験を提供します。
『Wonderland』、ACMI、写真: © Phoebe Powell

『Wonderland』、ACMI、写真: © Phoebe Powell

狂ったお茶会

デジタルクリエイティブのGrumpy SailorがVFX技術と最先端のプロジェクションマッピングを駆使して作り上げたこのセクションは、タイミングを図ったオーディオビジュアルの饗宴を通して生み出される、いかれ帽子屋のお茶会の狂気とおびただしさの中へと来場者を引き込みます。
『Wonderland』、ACMI、写真: © Phoebe Powell

『Wonderland』、ACMI、写真: © Phoebe Powell

アリスの証言

最後のセクションでは、異なる時代、文化、メディアを通して表現されたアリスのさまざまな姿を18のスクリーンで映し出した、パワフルなオーディオビジュアル作品を通してアリスのアイデンティティに迫ります。