第2セクション: 歩行

ストランドビーストにおいて最も印象的な特徴は、そのユニークな歩行形態です。風の力だけで、まるで本当に生きているかのように移動することができます。これを可能にしたのが、「13個の聖なる数字」の発見でした(a= 38、b=41.5、c=39.3、d=40.1、e=55.8、f=39.4、g=36.7、h-65.7、i=49、j=50、k=61.9、l=7.8、m=15)。この13個の数字がストランドビーストの歩行部品の比例関係の基礎となりました。その後、2016年にヤンセンは新たな歩行メソッドを開発し、これが新たなストランドビーストの新種、ブルハス属の誕生につながります。

このセクションでは、「13個の聖なる数字」による歩行メカニズムの代表作ともいえるオルディスとトゥルゼンティア ヴェーラを展示するとともに、新たな歩行メソッドを採用したブルハス属の3種類のストランドビーストも紹介しています。来場者の方は、一部のストランドビーストを実際に歩かせて、その脚の動きを観察することができます。

アニマリス オルディス
セレブラム期(脳の時代)
2006~2008年

小さくて機動力のあるオルディスは、風力を帆で受けて動きます。典型的なストランドビーストのひとつであるオルディスは、他の数種類の大型ビーストの歩行ユニットとしても使用できるため、おそらく最も汎用性の高いビーストでもあります。ギャラリーでは風が吹かないため、引っ張ってくれる人の助けを借りて床の上を動きます。その生き物のような驚くべき歩行動作は、ヤンセンのストランドビーストの典型的な動きです。

アニマリス ブルハス プリムス
ブルハム期(イモムシの時代)
2016年~現在

ブルハス プリムスは、風力で動く他のストランドビーストとは外見も機能も完全に異なっており、ビーストの中では異質と言える存在です。このビーストは風力ではなく、人に引っ張られて砂浜の上を動きます。その外見も動きもイモムシにそっくりです。この新たな歩き方は、でこぼこした砂の上をよりうまく歩くための戦略です。


 
*全画像およびビデオ:©Media Force