天空のユートピア天空のユートピア

空の探求

Eyes in the sky、アナー・ホートジェズ、nGbK ベルリン(2018年) 写真著作権: ルカ・ジラルディーニ

18世紀の熱気球の発明は、新たな科学探求の時代の幕開けとなりました。人類は初めて、空を直接調査したり、地球を上空から見下ろすことができるようになったのです。これをきっかけに、地球の気候、特に風の測定・把握の新たな手法が開発され、地図・測量技術が発達し、地理上の境界を把握できるようになりました。さらに、気球飛行は大気圏外の宇宙への夢を掻き立てました。空へ飛び立ちたいという熱意が、1930年代の気球高度飛行に関する飛躍的な進歩を促し、最終的に1960年代の宇宙開発競争へと続いていくのです。

この展示セクションでは、アーティストが事実とフィクションの両方を織り交ぜながら、空の探求をどのように表現したのかを見ることができます。宇宙探査で撮影された写真と並んで、初期の気球カメラが展示され、最先端技術を駆使した感知システムと、手作りの装置台が対になって置かれています。過去の未来ユートピア構想に似た、現代の月面基地のデザインも展示されています。ぜひお楽しみください。

出展アーティスト: ヤコブ・カイザラー、アルベール・ティサンディエ、トーマス・ボールドウィン、ガスパール・エティエンヌ・ロベール、アンナ・ホートジェズ、ジャン・ポール・ユングマン、フランコ・マッツケッリ、ルーク・ジェラム

展示作品

インフレータブル月面基地

Habitaton Pneumatique 第1版( 1967年)