アートサイエンスミュージアムでのM.C.エッシャーの展覧会アートサイエンスミュージアムでのM.C.エッシャーの展覧会

「無限迷宮への旅: M. C.エッシャーの驚異の世界」

 
 
モザイク模様

M.C.エッシャーの芸術的発展における重要な転機は、1936年の南スペインへの2回目の旅でした。そこで彼は、グラナダのアルハンブラ宮殿やコルドバのメスキータなど、ムーア様式の著名な歴史的建造物を訪れました。このような建造物を訪問したことによって、彼は、14世紀の職人がムーア様式の建造物の壁やアーチを装飾するために使用したパターンを理論的に研究する意欲に駆り立てられました。

エッシャーはモザイク模様、つまり三角形や星、正方形がタイルのように繰り返されて、隙間なく平面を覆っている幾何学的装飾の虜になりました。彼は筆記帳でモザイク模様のさまざまなモチーフを表現する水彩画を100点以上綿密に作り上げました。これらのモチーフは、平らな表面を規則的なパターンで埋める17通りの方法と、さまざまな色の可能性の研究成果を表すものでした。

 

M.C.エッシャー、「Regular Division of the Plane II(平面の正則分割II)」

M.C.エッシャー
「Regular Division of the Plane II(平面の正則分割II)」
1957年
木版画
The Liberty所蔵、米国

M.C.エッシャーはこのモザイク模様の作品で、アルハンブラ宮殿のパターンだけでなく日本の絵(上段の中央)からも着想を得ました。それから、よくあるイスラムの幾何学パターンを図形に変形して、昆虫や鳥を表現しました。

M.C.エッシャー、「Regular Division of the Plane with Seahorses, no. 11(平面の正則分割、タツノオトシゴNo.11)」

M.C.エッシャー
「Regular Division of the Plane with Seahorses, no. 11(平面の正則分割、タツノオトシゴNo.11)」
1937~1938年
水彩
The Liberty所蔵、米国

タツノオトシゴのパターンは、M.C.エッシャーの対称的素描の一部です。これらの素描から、対称性の表現への数学的アプローチを考え出し、1937年にこれに基づいて木版画を制作しました。

M.C.エッシャー、「Plane Filling II(平面充填II)」

M.C.エッシャー
「Plane Filling II(平面充填II)」
1957年
リトグラフ
The Liberty所蔵、米国

ほとんどのモザイク模様の作品において、図形は幾何学的であり、同じサイズが何回か繰り返されています。M.C.エッシャーはこの素晴らしい作品の中で、互いにはめ込まれ、それぞれが独自の効果を生み出すさまざまな図形を40個以上表現しています。