上映
音を通じて見る世界: 坂本龍一
40年にわたる多彩で卓越したキャリアを持つ日本の音楽家、坂本龍一による映画界への貢献はまさに伝説と言えるものです。
大島渚監督の『戦場のメリークリスマス』の象徴となった有名な映画音楽を担当して以来、坂本龍一は、ベルナルド・ベルトルッチ、ペドロ・アルモドバル、アレハンドロ・イニャリトゥといった名だたる監督の作品を多く手掛け、アカデミー賞の常連となりました。
11月は、壮大な80年代、心躍る90年代、ミニマリストの2000年代、アバンギャルドな直近10年という、坂本龍一の4つの特徴的な時代を詳しく取り上げます。初期のキャリアで代表的なオーケストレーション『戦場のメリークリスマス』(1983年)から、牧歌的で控えめな成熟期の『トニー滝谷』(2004年)や抽象的な表現の『Proxima』(2019年)まで、音楽のルールを覆し、世界中の記憶に残るヒット映画を生み出した、絶えず試行錯誤を行いこだわりを持つ天才音楽家が歩んだ音楽の成長を辿ります。
チケット制(要Web事前予約)
コンセッション割引: S$11(シニア、学生、NSF)
アートサイエンス・フレンズ:20%割引
映画
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映画プログラムのトレーラー視聴
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戦場のメリークリスマス(1983年)
戦場のメリークリスマス(1983年)
監督 大島渚
123分 | PG13(不適切な表現、不安を与える描写あり)
英語、日本語(英語字幕)
開演時間
11月20日(日) | 午後4時30分
12月17日(土) | 午後2時
12月25日(日) | 午後4時45分
第二次世界大戦中、英国の兵士ジャック・セリアズ(デヴィッド・ボウイ)は日本軍に捕らえられ、ヨノイ大尉(坂本龍一)によって捕虜収容所に収容されます。ヨノイ大尉とハラ軍曹(北野武)は、臆病者や恥といった古い世界の固い考え方に抵抗するセリアズに興味を抱くようになります。 -
侍女の物語(1990年)
侍女の物語(1990年)
監督 フォルカー・シュレンドルフ
109分 | M18(性表現あり)
英語
開演時間
11月6日(日) | 午後2時30分
12月18日(日) | 午後2時
12月31日(土) | 午後2時
マーガレット・アトウッドの名作を著名な劇作家ハロルド・ピンターが脚本化したこの作品は、子を産むためにさまざまな男性のもとへあてがわれた侍女たちの、ゾッとするようなディストピアの物語です。YMO在籍時代の坂本龍一を彷彿とさせる、シンセサイザーの華やかな音色で強調されています。 -
ハイヒール(1991年)
ハイヒール(1991年)
監督 ペドロ・アルモドバル
112分 | R21(性的描写)
スペイン語(英語字幕)
開演時間
11月12日(土) | 午後2時30分
11月19日(土) | 午後2時
12月11日(日) | 午後2時
12月17日(土) | 午後5時
『アタメ』や『欲望の法則』といった不条理を描いた作品で批評と成功を手にしたばかりのアルモドバル監督が、母と捨てられた娘を取り巻くミステリーでさらなる話題を呼んだ作品です。アルモドバル監督が不服とした楽曲を生み出した坂本龍一の、作品に対する情熱が伺える作品です。 -
『トニー滝谷』(2004年)
トニー滝谷(2004年)
監督 市川準
105分 | PG
日本語(英語字幕)
開演時間
11月6日(日) | 午後5時
11月20日(日) | 午後2時
12月18日(日) | 午後5時
12月31日(土) | 午前11時
1月1日(日) | 午後2時
原作は村上春樹のベストセラー小説で、孤独な男が一人の女声と出会い、恋に落ちて結婚することで初めて親密さと安心感を獲得し、人生を根底から変えていきます。しかし、彼女には過度の買い物好きという欠点がありました。 -
男のいない女たち(2009年)
男のいない女たち(2009年)
監督 シリン・ネシャット
95分 | M18(性的描写、ヌードシーンあり)
パンジャブ語と英語(英語字幕付き)
開演時間
11月12日(土) | 午後5時
11月19日(土) | 午後4時30分
12月11日(日) | 午後4時30分
12月24日(土) | 午後2時
イランのテヘランは政権打倒に反対するデモ隊が街中を埋め尽くしている中、絶望した4人の女性はもっと身近なことを懸念していました。この女性たちがこの問題の解決策を果敢に探ります。 -
約束の宇宙(そら)(2021年)
約束の宇宙(そら)(2021年)
監督 アリス・ウィンクール
68分 | NC16(ヌード、不適切表現あり)
フランス語、英語、ロシア語、ドイツ語(英語字幕)
開演時間
12月31日(土) | 午後5時
坂本龍一監督の後期最新作のひとつで、宇宙飛行士(エヴァ・グリーン)の視点で別離と片親の関係を美しく描いた作品です。タルコフスキー的な繊細さが感じられる坂本龍一のムーディーで控えめな音楽によって、宇宙を舞台にしたタルコフスキー映画へのこだわりが強調されています。 -
『Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年)
Ryuichi Sakamoto: CODA(2017年)
監督 スティーブン・ノムラ・シブル
102分 | PG
日本語と英語(英語字幕)
開演時間
11月5日(土) | 午後2時30分
11月13日(日) | 午後2時30分
11月19日(土) | 午前11時
11月27日(日) | 午前11時
12月3日(土) | 午前11時
12月10日(土) | 午後2時30分
12月18日(日) | 午前11時
12月24日(土) | 午前11時
『Ryuichi Sakamoto: CODA』は作曲家の人生と遺産を深く見つめた作品で、初めて触れる人にも長年のファンにも印象的で示唆に富むものになっています。 -
坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK:async(2018年)
坂本龍一 PERFORMANCE IN NEW YORK:async(2018年)
監督 スティーブン・ノムラ・シブル
65分 | PG
日本語と英語(英語字幕)
開演時間
11月5日(土) | 午後5時
11月13日(日) | 午後5時
12月10日(土) | 午後5時
坂本龍一がガンから復帰してから初めて発表したソロアルバムを、牧野貴が手掛けた魅惑的な映像と共に紹介するコンサートムービーです。