午前10時〜午後7時
最終入館時間 午後6時
平均鑑賞時間:約1時間30分
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展示
シンガポール人作家/詩人のアルヴァン・パン(Alvin Pang)の作品から着想を得て企画された『2219: 200年後のシンガポール』展は、シンガポールで「建国の父」と呼ばれるラッフルズ卿の上陸200周年を記念して、今から200年後の未来を見据える展示です。
未来を完全に予測することは不可能ですが、科学データを見ると、地球の気候変動により、人類が新たな生活への適応を迫られることはほぼ確実です。本展示は複数のセクションで構成されており、大規模な地球の変動を背景に、シンガポールの日常生活、コミュニティ、文化・伝統の進化や変化の可能性を様々な角度から掘り下げています。
SFにありがちな展開や、ユートピア/ディストピア的な単純な未来像を語るのではなく、「考える葦」としての人間の考察と地道なイノベーションに焦点を当てているのが特徴です。シンガポールにどのような未来を望み、その実現のために、どのような行動が求められているのかについて深く考察するきっかけとなるでしょう。
参加アーティスト:
Alvi Pang(シンガポール)、John Akomfrah(英国)、Sarah Choo Jing(シンガポール)、Johann Fauzi(シンガポール)、Hafiz Ozman(シンガポール)、Superflux(英国)、WOHA Architects(シンガポール)、Debbie Ding(シンガポール)、Robert Zhao Renhui(シンガポール)、Finbarr Fallon(シンガポール)、Donna Ong(シンガポール)、Lisa Park(米国/韓国)、Fyerool Darma(シンガポール)、Gordon Cheung(英国)、Rimini Protokoll(ドイツ)、Bao Songyu(シンガポール)、Shan Hur(韓国)、Larry Achiampong(英国)、Zarina Muhammad(シンガポール)、Amanda Heng(シンガポール)、Yanyun Chen(シンガポール)、Priyageetha Dia(シンガポール)、Adeline Kueh(シンガポール)、Joshua Ip(シンガポール)、Clara Chow(シンガポール)、Rachel Heng(シンガポール)、Judith Huang(シンガポール)、Pomeroy Studio(シンガポール)、Tristan Jakob-Hoff(ニュージーランド/英国)
開館時間
午前10時〜午後7時
最終入館時間 午後6時
平均鑑賞時間:約1時間30分
チケット料金
シンガポール居住者:
大人: 16シンガポールドル | 小人: 12シンガポールドル
観光客:
大人: 19シンガポールドル | 小人: 14シンガポールドル
シンガポール教育機関の学生の方は『2219: 200年後のシンガポール』展に無料でご入場いただけます。
これは、架空の未来の物語。
『2219: 200年後のシンガポール』展は、環境破壊の影響が顕著になり始める2019年からの未来史を描いています。2019年、世界各国の政府は気候変動による影響の拡大を抑えようと対策を講じますが、ほとんど効果はありませんでした。
シンガポール政府は、2019年のナショナルデー集会での演説で気候変動問題に対し「理解」「緩和」「適応」の3つの方策を掲げます。
それ以降も、世界は大きく変動していきました。技術の進化により常時接続化が進み、生活が便利になる一方で、地球の資源は大量消費により枯渇の問題が深刻化していきます。
人類の自然破壊と環境問題への無関心は生態系の危機を招き、シンガポールの未来に大きな影響を及ぼすことになるのです。
2019年は、危機到来の年として人々の記憶に残ることになります。
出展アーティスト:
John Akomfrah
2019年からの数十年間は、生態系の変化と共に政治的、社会的な変化が生じ、世界各地で試行錯誤が重ねられていきました。21世紀の半ばになると、都市の同一化が進み、環境問題は人間が定めた国境を超え、特定の地域の課題が海全体や世界全体に影響を及ぼすようになります。
同時に、家での日常生活も大幅に変化します。水や食料などの生活資源の減少に伴い、居住空間の自給自足化が進み、贅沢なインテリアや高価な調度品に代わり、家庭菜園などの食料自給のためのスペースが確保されるようになりました。
このように、21世紀半ばのシンガポールは従来とは大きくかけ離れていくものの、公共住宅や共同スペース、自然への憧れ、地域問題などへの関心は受け継がれていきます。シンガポール人は持ち前の適応力を発揮し、地球の変動に合わせて自らの生活を適応していきました。
出展アーティスト:
Debbie Ding、Hafiz Osman、Johann M Fauzi、Robert Zhao Renhui、Sarah Choo Jing,
Superflux、WOHA
2060年を迎える頃には、人間の生存条件が更に劣化し、地上で社会を維持することが困難になりました。人類の営みは、地表から地下へと移行していきます。
地下都市開発においてめざましい発展を遂げたシンガポールでは、世界に先駆けて国民の地下移行が進みます。シンガポールを拠点に活躍する建築家のFinbarr Fallon氏が地下空間の設計を手がけ、2065年には地下生活100周年を迎えようとしていました。
しかし、地下生活は、地上とすべて同じようにはいきません。地下には植物や動物の生存に必要な日光が不足しているため、時が経つにつれ、自然は段々と希薄になっていきます。かつての豊かな自然を祀る人工の神殿が、メメント・モリとして建立されるようになりました。
人間と自然の物理的な関係が希薄になるにつれ、こうした人工のサンクチュアリが、癒しと絆を育む空間として尊ばれていったのです。
出展アーティスト:
Alvin Pang、Donna Ong、Finbarr Fallon、Fyerool Darma、Gordon Cheung、Lisa Park
『2065年の地下都市国家シンガポール(Subterranean Singapore 2065)』by Finbarr Fallon(シンガポール/英国)、2017年
2119年を迎える頃には、海面上昇により多くの沿岸都市が浸水し、社会やコミュニティは、生活様式の転換を迫られます。
地球環境の大幅な変動により、グローバルなテクノロジー・インフラストラクチャは崩壊し、社会・政治システムは断片化が進みます。海の侵食が進み、地質学的に最も顕著な特徴になるにつれて、海の急激な拡大への適応が、人類の生存に関わる重要課題となりました。
22世紀初頭になると、気候変動の影響により海の温度が上昇し、海洋生態系に大きな変化が生じます。海洋の酸性化と温度上昇は、クラゲの繁殖に理想的な環境をもたらし、クラゲは人類に代わる優占種として、地球を支配するようになります。Rimini Protokoll氏の巨大なインスタレーションは、その世界を描いたものです。地球における「マイノリティ」となった人類は、祖先がこの状況を防ごうとしていた遥か昔に思いを馳せるのでした。
出展アーティスト:
Bao Songyu、Rimini Protocol
時は23世紀。地球の地表から人類が姿を消して久しくなり、地球の再生が始まります。
人類は再び地上に戻り、多くの文明の遺跡から、珍しい出土品が発掘されていきます。考古遺物の発見とその解明が進むにつれ、世代を超えて語り継がれてきた物語の意味が再び明らかになり、世界各地で考古遺物を手がかりに社会の再建が進みました。
2219年、シンガポールは建国400周年を迎えるにあたり、集合的記憶の価値を改めて発見していきます。生態系の危機による暗黒の時代を乗り越えて受け継がれてきた古代の風習や儀式、伝統工芸品などが、再び日の目を見る時がやってきたのです。何世紀もの時を経て残ったものは、テクノロジーやインフラストラクチャではなく、代々受け継がれてきた文化的な伝統でした。
物語、祈り、繰り返し行われてきた儀式などの歴史の遺産が、人類を未来へ導いていくのです。
出展アーティスト:
Adeline Kueh、Amanda Heng、Chen Yanyun、Lary Achiampong、Priyageetha Dia、Shan Hur、Zarina Muhammad
今回『2219: 200年後のシンガポール』展の中心となるのが「必読書ライブラリー」です。名作文学から実用的なノウハウを伝えるDIYマニュアルまで、「必読書ライブラリー」は過去から未来へと、何世代にも渡って受け継がれてきた書籍の数々を収蔵します。
この図書館には、ご来場の皆様にも本を寄贈していただけるようになっており、いただいた本はエキシビションで展示されます。寄贈の対象になるのは、所有者の方にとって特別な意味を持つ作品や、シンガポールの後世に大切な意味を持つと思われる内容を含む書籍です。寄贈される方には、ライブラリーを利用する後世の人々へのメッセージのご記入をお願いしています。
アートサイエンス・ミュージアムで行われるスペシャルセッションで「必読書ライブラリー」の司書がご寄贈を受け取り、その中からエキシビションで展示する書籍を選定いたします。
本のご寄贈について
期間: 展示開催期間中の毎月第1土曜
時刻:正午〜午後2時
「必読書ライブラリー」には、Alvin Pang、Clara Chow、Rachel Heng、Judith Huang、Joshua Ipなど、現代を代表するシンガポール人作家の短編集の展示も常設されます。
未来の世界では、海面上昇の影響を受ける都市で、背の高い自転車や2階建ての自転車が一般的な交通手段になるかもしれません。道路や高速道路が浸水している状況で、他に手段はあるでしょうか?
アーティストのHafiz Osmanが制作した背の高い自転車「プンフル(Penghulu)」は、『2219: 200年後のシンガポール』展の出展作品のひとつです。10月のシンガポール・カーフリー・ウィークエンドでは、この自転車を市民の方々に試乗していただきました。その様子をご覧ください。
動画を挿入
未来の世界への軌跡を探る、幼いお子様向けのアクティビティです。断片的な手がかりを集めた謎のフォルダーや、展示会場に散りばめられたヒントをもとに推理しながら、未来史を浮き彫りにしていきます。
インタラクティブ・トレイルには、ダウンロード可能なガイドも用意されており、トレイル各所でのアクティビティの目的や成果について詳しく知ることができます。
トレイル・キットは、ミュージアムショップで5シンガポールドルでお求めいただけます。推奨年齢12歳以上