
シンガポールならどこの屋台にもあるクエトゥトゥは、シンガポールで最も愛されているお菓子(プトゥピリンとも呼ぶ)。伝統的に、すったピーナツと黒糖のコンビネーションか、削ったココナッツと赤糖のコンビネーションが真ん中に入っています。もっと現代的なバージョンのクエトゥトゥには、チョコレートチップが真ん中に入ったさらに甘いものもあります。
甘い餡を、米粉または白玉粉を貝のかたちの型にぎっしりと詰めて、高温でさっと蒸した皮で包み、香り高いパンダンリーフに盛りつけられます。

もうひとつの人気の高いシンガポール名物スナックは、 クエラピス(ラピスとは層の意味)というもので、2種類のバージョンがあります。ひとつは薄く焼き上げて何層にも丁寧に重ねたスパイスケーキ、もうひとつは蒸したもので、モチモチとしていてカラフルです。後者は、プラナカン料理の影響を受けているのでクエラピスノニャと呼ばれています。
人気の高いプラナカンデザートには、 クエサラノニャ、別名プテリサラ (プテリとはマレー語でプリンセスの意味)があります。 半分がパンダンココナッツカヤの層、もう半分が餅米の層になっているカスタードのような蒸したケーキで、独特の緑と白の色合いが有名です。

パンダンは、東南アジア料理に欠かせない素材で、その葉はパンダンケーキの風味付けに使われます。パンダンシフォンケーキは グリーンの色合いが特徴で、シンガポール人に絶大な人気を誇ります。パンダンカヤクエは少し異なり、パンダンカヤ(パンダンリーブとココナッツミルクで作る卵ベースのジャム)とスポンジ生地を重ねた層があります。
パンダンを使ったその他のメニューには、最も病みつきになるクエのひとつ オンデオンデがあります。パンダンジュースとココナッツを詰めて、米粉で巻き、削ったココナッツをまぶした小さな丸いスイーツです。

現地ではサピットと呼ばれる、パリパリの筒型クエ「ラブレター」があります。その形が巻いた手紙のように見えることから、このあだ名が付きました。軽くてパリパリのこのスイーツは、通常大きな缶入りで販売されており、小麦粉、ココナッツミルク、卵、砂糖から作られます。
こちらで紹介したのは、この島で出会える様々な種類のクエのほんの一例です。シンガポールの大きな楽しみのひとつが食べること。スイーツは、その楽しみをさらに大きくしてくれます。 SweetSpotのようなパティスリーチェーン店で思う存分デザートを堪能したり、ストリートマーケットに出かけて出来立てのクエをほおばってみましょう!