シンガポールといえば、やっぱり「マーライオン」!ライオンの頭に人魚のような魚の体を持つ、不思議で魅力的なこの存在は、シンガポールを象徴するアイコンとして世界中に知られています。口から水を噴き出すその姿は、ただの観光名所ではありません。マーライオンは、シンガポールの「たくましさ」「進化」、そして「伝統と現代性の融合」を体現する、力強いシンボルなのです。
現在、マーライオン像は「マーライオン・パーク」に鎮座しており、2022年9月15日には設置から50周年を迎えました。この節目の年に、マーライオンの誕生秘話や、どのようにしてシンガポールの歴史を語る存在となったのかを、少しだけタイムスリップして一緒にたどってみませんか?
マーライオンの物語を知るには、まずシンガポールの歴史を少しだけさかのぼってみましょう。
伝説によると、古代の交易港「テマセク」を再発見したとされるサン・ニラ・ウタマ王子が、島に上陸した際にライオンを目撃したと言われています。この出来事に感銘を受けた王子は、この地を「シンガプーラ(Singapura)」と名付けました。 これはサンスクリット語で「ライオン(Singa)」と「都市(Pura)」を組み合わせた言葉で、「ライオンの街」という意味になります。
この伝説にインスピレーションを受けて、マーライオンは1964年にイギリス人魚類学者アレック・フレデリック・フレーザー=ブルナー氏によってデザインされました。彼は当時、シンガポール観光局のロゴを手がけるためにこのデザインを考案し、かつて漁村だったシンガポールのルーツを表すために、魚の尾を持つ姿に仕上げたのです。初代のマーライオン像は1971年から1972年にかけて、地元の彫刻家リム・ナン・セン氏によって制作され、
1972年9月15日にリー・クアンユー首相(当時)によって正式に除幕されました。また、彼は高さ2メートルの「マーライオン・カブ(子マーライオン)」も制作し、本体の後ろに設置されました。その後、2002年にはマーライオン像と子マーライオン像の両方が、マリーナベイを望む新たな埋立地「マーライオン・パーク」へと移設され、現在も多くの観光客を魅了し続けています。
「マーライオンって1体だけじゃないの?」と思った方、実はシンガポールには観光局公認のマーライオン像が全部で6体あるんです!(2023年2月時点) その中でも一番有名なのが、マリーナベイ・サンズの近くにあるマーライオン・パークの本体像。高さ8.6メートルの堂々たる姿で、口から水を噴き出すあの姿は、まさにシンガポールの顔とも言える存在です。そのすぐそばには、高さ2メートルの「小さいマーライオン」も寄り添うように立っています。
他にも、以下の場所でマーライオン像を見ることができます。ツーリズム・コート(Tourism Court)(グレンジ・ロード近く)マウント・フェーバーのフェーバー・ポイント(Faber Point)アン・モー・キオ・アベニュー1沿いの駐車場入り口にあるペアのマーライオン像
実は、マーライオンには風水(フンシュイ)との深いつながりがあるってご存じでしたか? マーライオン・パークにある本体像は、東の方角を向いて設置されています。これは風水において非常に縁起の良い方向とされており、成功や繁栄を呼び込むと信じられています。
さらに、マーライオンの口から絶え間なく流れ出る水は、「富が絶えず流れ込む」ことを象徴しています。これは風水の基本的な考え方のひとつであり、同時にシンガポールの人々の間に根付く伝統的な縁起担ぎとも重なっています。
マーライオン・パークへ行くなら、最寄りのMRT(地下鉄)駅はラッフルズ・プレイス駅(Raffles Place/EW14・NS26)です。ここから歩いてすぐの距離なのでとてもアクセスしやすいスポットです。
マリーナベイ・サンズからマーライオン・パークへは、徒歩・電車・バスの3通りの行き方があります。
ちょっと特別な体験をしたい方には、シンガポール・リバークルーズがおすすめ!
昔ながらのバンボートに乗って、クラーク・キー、ボート・キー、マリーナベイなどの美しい街並みを40分かけてゆったり巡ります。途中、マーライオン像はもちろん、マリーナベイ・サンズ、アートサイエンス・ミュージアム、スタンフォード・ラッフルズ卿像、エスプラネードなど、シンガポールの名所を一望できます。クラーク・キーの船着き場で乗り降りできるので、そこから徒歩でマーライオン・パークへ向かうのも楽しいですよ!
マーライオンと一緒にSNS映えする写真を撮るのはもちろんですが、実はマーライオンパークではそれだけじゃない楽しみ方がたくさんあるんです!
日が暮れると、シンガポールの夜景が一気に幻想的な雰囲気に変わります。マーライオンパークは「スペクトラ – 光と水のショー(Spectra – A Light & Water Show)」を観るのにぴったりの場所でもあります。 マリーナベイの水面に映るレーザー、噴水、映像プロジェクションが織りなすショーは、まさに圧巻。音楽と光、水の動きがシンクロするこのショーは、シンガポール旅行のハイライトになること間違いなしです。
マーライオンパークを訪れたら、マリーナベイウォーターフロントプロムナードを歩いたり、自転車で巡ったりするのもおすすめです!
全長約3.5kmのジョギング・サイクリングルートは、シンガポールの絶景スポットを網羅しています。散策しながら 世界で唯一の浮かぶApple Store、未来的なデザインのヘリックス・ブリッジ、アートと科学が融合したアートサイエンス・ミュージアム、巨大観覧車シンガポール・フライヤー、そしてもちろん、マリーナベイ・サンズを見ることができます。さらに体力に自信がある方は、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイまで足を延ばして、自然とアートが融合した空間を楽しむのもおすすめです。
マーライオン・パークを満喫した後は、周辺にある魅力的な観光スポットやショッピング、グルメを楽しんでみませんか? マリーナベイ・サンズにはショップやレストラン、バーが集まっていて、ショッピングもグルメも思いのまま。ちょっと贅沢なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか?
シンガポールのルーフトップレストランといえば、マリーナベイ・サンズの57階にある「Spago Bar & Lounge」は外せません。まるで雲の上にいるかのような絶景とともに、シェフのウルフギャング・パックが手がける洗練されたカリフォルニア料理を楽しめます。Spagoの魅力は、モダンなひねりを加えた繊細な味わい。例えば、ビッグアイ・マグロのタルタルコーンや、味噌焼きオラキングサーモン、チキン“ラクサ”スプリングロールなど、どれも見た目も味も一級品。軽めの一品からしっかりしたメインまで、どんなシーンにもぴったりです。
TEMPORARILY CLOSED
もうひとつのおすすめは、マリーナベイ・サンズの57階にあるLAVO。数々の賞を受賞しているこのレストランでは、本格的なイタリアン・アメリカン料理を楽しむことができます。看板メニューは、香ばしく焼き上げたチャード・オクトパス(タコのグリル)や、LAVO特製ミートボール。このミートボールは、インペリアル和牛、イタリアンソーセージ、ホイップリコッタチーズを贅沢に使った逸品です。食後には、なんと20層にも重なるチョコレートケーキで甘い締めくくりを。広々とした屋外テラスバーでは、シンガポールの夜景を眺めながら、手作りカクテルを片手にゆったりとした時間を過ごせます。
ミシュランスターシェフ、ゴードン・ラムゼイが手がける「Bread Street Kitchen」は、伝統的なイギリス料理を現代風にアレンジしたスタイリッシュなレストラン。マリーナベイ沿いあり景色も食事も楽しめる絶好のロケーションです。朝食におすすめなのは、ふわふわのバターミルク・パンケーキや、定番のイングリッシュ・ブレックファスト。卵、ベーコン、ソーセージ、マッシュルームが一皿に盛られたボリューム満点の一品です。ヘルシー志向の方には、アボカド・オン・トーストやエッグ・ベネディクトも人気。食後には、フルーティーなスムージーやコールドプレスジュース、シグネチャーカクテルで口の中をさっぱりとリフレッシュできます。マーライオン観光の後に、ちょっと贅沢な朝食やブランチを楽しむのにぴったりのスポットです。
アメリカ南部の“コンフォートフード/懐かしの味”を味わいたいなら、Yardbird Southern Table & Barがおすすめ!農場直送の新鮮な食材と、伝統的なサザンスタイルの味付けが魅力のレストランです。看板メニューは、甘じょっぱい組み合わせがクセになるチキン&ワッフル&スイカ。カリッと揚がったフライドチキンに、ジューシーなスイカとふわふわのワッフルが絶妙にマッチした一皿です。シーフード好きには、クラブケーキ・ベネディクトやロブスター・マック&チーズもおすすめ。どちらも濃厚で満足感たっぷり! 食後は、SNS映え間違いなしの屋外バーでゆったりと。ブラックベリー・バーボン・レモネードやウォーターメロン・スリングなど、見た目も味も楽しめるカクテルで素敵なお食事をお楽しみください。
2024年2月27日更新
After marveling at the iconic Merlion Park, continue your journey to the awe-inspiring Marina Bay Sands. Take in the breathtaking panoramic views of the city's skyline at the SkyPark Observation Deck, perched 56 floors atop the world's leading integrated resort.
Venture around Marina Bay Sands and discover the best gourmet burgers and some of the most instagrammable restaurants and cafes in Singapore. Conclude your visit at ArtScience Museum as you explore cutting-edge VR immersive experiences.