シンガポールの映画監督エリック・クーの最新作品『ラーメン・テー』のガラプレミアで、日星の出演スターがサンズ・シアターに登場
シンガポールを代表する映画監督であり、カンヌ・ヴェネツィア、ベルリンなどの国際映画祭でも常連の国際的な映画監督として知られるエリック・クー監督の最新作『ラーメン・テー』のガラプレミアがマリーナベイ・サンズのサンズシアターで開催され、日本の人気歌手・女優である松田聖子、俳優で監督でもある斉藤工、そしてシンガポールの人気コメディアンにして俳優のマーク・リーや女優のジネット・アウのレッドカーペット登場で多いに盛り上がりました。レッドカーペット上ではお誕生日を控えたエリック・クー監督のためのバースデイケーキが登場、さらに松田聖子さんが監督のために即興で「ハッピーバースデイ」を英語で歌うという、嬉しいハプニングも!
映画『ラーメンテー」について
カンヌ・ヴェネツィアやトロント、ベルリンなどの国際映画祭の常連として有名なシンガポールを代表するエリック・クー監督だが、シンガポール国内では特に『ミーポック・マン』や『ワンタンミー』など、シンガポールの食をテーマとして頻繁にとりあげる映画監督としてよく知られている。そんなエリック・クー監督が今回、日本とシンガポールの食への思いのたけをこめて生み出した新作『ラーメンテー』は、日本・高崎のラーメン店で撮影されたというラーメンはもちろんのこと、シンガポールを代表するローカル料理の数々が見事なビジュアルと音響効果を伴って紹介され、まさに「空腹で観てはいけない作品」に仕上がっている。
「食」というテーマを通じて日本とシンガポールの文化を描き出している本作だが、それと同時に、シンガポールと日本の外交関係樹立50周年記念(2016年)をきっかけに2国間で交錯する「家族愛」そして「赦し」を描いた作品として企画された作品でもある。エリック・クー監督自身、この作品に今は亡き母の手料理を恋しく思う自らの気持ちをこめていると語り、それが人種も文化も言語も超える共通の感情である証拠に、ベルリン国際映画のガラプレミアでは、試写会に出席した多くのヨーロッパ人のジャーナリストたちの涙も誘っている。
なお、タイトルにもなっているシンガポールの肉骨茶と日本のラーメンを融合させたオリジナル料理「ラーメンテー」は、エリック・クー監督とプロデューサーで自身子供のころにシンガポールに暮らしていたことがある橘豊氏が実際に「果たしてこの融合は美味いものなのか」とシンガポールで人気の日本ラーメンチェーンとして知られる Ramen Keisuke のオーナー竹田敬介氏の協力を得て試行錯誤を繰り返し、脚本開発前に実際に完成させた料理。当メニューはサンテックシティのRamen Dining Keisukeにて、2018年4月30日まで提供中なので、実際に料理「ラーメンテー」を味わってみてはいかがだろうか。
あらすじ
叔父が営む高崎のラーメン店で働く真人とその父。だがある日突然、父親が死んでしまう。遺品整理をしていたスーツケースの中から一冊の古い日記帳が見つかる。それは、真人が10歳のときに亡くしたシンガポール人の母が書いたものだった。その中には料理のレシピや写真、母の様々な思い出が詰まっており、それを眺めながら、真人は幼いころ自分をとても可愛がってくれたシンガポール人の叔父の存在を思い出す。
忘れかけていた過去の記憶を1ピース、また1ピースと埋めるため、真人はシンガポールへと旅立つ。真人の旅はシンガポールのソウルフード、肉骨茶(バクテー)の店を営んでいた叔父を探すことから始まるのだが、それをもともとブログを通じて交流のあったシンガポール在住のフードブロガーでシングルマザーの美樹が案内人として助けることになる。
祖母がまだ生きていること、両親がどんな出会いをして自分が誕生するかに至ったかなど、初めてしる過去とともに、傷つき固く閉ざしてしまった心、一度はバラバラになってしまった家族を再び取り戻すために真人が選んだ方法とは・・・
『ラーメンテー』はシンガポールで2018年3月29日から公開。