大都会シンガポールには、さまざまな野生動物がさまざまな場所に生息しています。都会の動物や緑が広がるエリアに生息する変わった動物など、ここで目にする動物達が、さらに興味深い旅にしてくれるはずです!

シンガポールの大きな楽しみのひとつが、早朝の並木道を歩きながら鳥のさえずりを聞くことです。どこに行っても目に入る鳥は、都会に住む人々にとって身近な存在です。一番多いのがジャワハッカで、黒い羽根と明るい黄色のくちばしですぐに見分けることができます。自信たっぷりで賢いこの鳥は、ベンチでランチを食べているとすぐそばまで近づいてきます。この他によく見かける鳥と言えば、イエガラスです。

郊外に足をのばすと、体長が約2.5~3mもある大型のオオトカゲに遭遇することがあります。こうした大型の爬虫類は、森やマングローブ林、水辺を生息地としているため、貯水池周辺やスンゲイブロウ湿地保護区を歩いていると目にするかもしれません。オオトカゲは基本的におとなしい性格で、人間を避けようとしますが、恐怖を感じると噛みつくことや、長い尾で攻撃してくることもあります。オオトカゲの尾の衝撃は、大人の骨を折るほど強いため、見つけたら距離を置いて観察しましょう。他の野生動物も同様に、刺激しないよう、動物を尊重しながら観察するようにしましょう。

シンガポールの野生生物保護区や貯水池を歩いていると、サルに出会うこともあります。島全体の森林破壊が進んだため、多くのサルが本来の生息地を失ってしまい、その結果、人間のエリアに入ってくるようになったためです。本来、サルは人間を襲わないのですが、最近では攻撃的なサルが増えてきています。賢いサル達は、食べ物が入っているプラスチック容器をつぶす音を聞き分けるのが得意です(サルがいるところでは、バッグの中に食べ物の容器を入れ、口をシッカリと閉じておきましょう)。残念ながら、サルの攻撃の大部分は、人間が餌を与えてしまうことや、サルが人間=食べ物があると関連付けていることから生じています。そのため、サルには絶対に食べ物を与えないようにし、責任ある行動をとるようにしましょう。

シンガポールには、ニシキヘビやコブラなどのヘビが多く生息していますが、都心部ではほとんど見かけることはありません。しかし、閑静な緑の多いエリアに住んでいると、無毒なヘビに遭遇するかもしれません。時には有毒なヘビに遭うことも!しかし、緑の多いエリアの一番の魅力は、なんといってもリスです。小枝を走り回っている姿や、果実や木の実を地面で拾っている姿をよく見かけます。
シンガポールを単なる都会だと決めつけないでください。さまざまな魅力的な野生生物がいるということは、あらゆるところに驚きが待っているということなのです!