点心ガイド点心ガイド

点心ガイド

点心にまつわる伝統的かつ文化的風習を通して、シンガポールの中華料理と文化を楽しく探ってみてはいかがでしょうか。点心を楽しむ午後を、ぜひ旅のスケジュールに組み込んでください。きっとご期待に応えるはず!

「点心」という言葉には「心に触れる」という意味があります。この伝統的中華料理を楽しみながら、様々なメニューを試してみましょう。点心はスペインのタパスのように、一口サイズの小皿料理を分け合っていただきます。伝統的には日中に食べるものですが、現代では夜に点心を味わうのも一般的となりました。

点心でお楽しみいただけるお料理の中には、 叉焼包 (蒸し/焼き肉まん)、 焼売 (蒸し豚/エビシュウマイ)、 蝦餃 (蒸しエビ生シュウマイ)、 咸水角 (モチモチしたお米の豚シュウマイ)、 小籠包 (しょうゆ、酢、ショウガの千切りといただく蒸し豚シュウマイ)などがあります。

もともとは広東で、労働者や旅人に向けてシンプルな食事を提供する場所として始まった点心屋。今でも伝統的な点心を供するレストランは数多くあり、様々な点心メニューが入ったカートがテーブルの間を練り歩き、欲しいものを指差してオーダーする方式となっています。その他の店では、オーダー票に自分の欲しいお料理を印付けて注文する方式となっています。

シンガポールで最も有名な点心レストランは、香港を本拠地とするミシュランの星付きのTim Ho Wan。ただし、ほとんどの場合待ち時間が長いのでご注意を。急いでかき込む食事ではなく、気の合う仲間と、様々な小皿料理と中国茶を一緒に楽しむのが点心です。

確かに、点心はお茶を飲みながら楽しむという飲茶と密接に結びついています。着席するとすぐにお茶が運ばれてきます。お茶をいれるときは、他の人の分から注ぎましょう。急須の蓋を逆さまにしたり、急須から蓋を少しずらして置いたりすると、お湯を注ぎ足して欲しいという合図になります。

お茶をいれてもらったお礼として、テーブルを軽く指で叩くというのが伝統的です。これは、中国のある皇帝が平民の格好をして、お忍びで点心屋を訪れた時に、友人にお茶を注いだところ、友人は、お辞儀をしてお礼をすると皇帝だということが分かってしまうから、感謝と尊敬の意を表すためにテーブルを指で叩いたのが始まりとされています。

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