中国の食文化

中国の食事文化では、年上の人を敬うことが非常に重んじられています。そのため、テーブルでは年上の人に従いましょう。中華料理は、コース料理か大皿料理を取り分けるスタイルです。 箸を使って食べるのが一般的ですが、フォークがよければ頼んでも全く構いません。箸を使い慣れていない人は、箸を交差させて持ってはいけないことや、箸で誰かを指してはいけないことを覚えておきましょう。また、箸をご飯茶わんの中に立てるのも、亡くなった人へのお供え物を連想させるため、よくありません。 魚を丸ごと一匹食べるとき、魚をひっくり返すのもよくありません。漁師の間で悪い兆しと考えられているためです。食べるときは、魚を裏返さずに、下から魚の身を引っ張るようにしましょう。 お茶を注いでもらったときは、テーブルをたたくことで感謝を表します。これは由緒ある昔からの習わしです。

中国の食文化

中国の食文化

マレー料理

マレー料理でお酒を飲むことはほとんどありません。マレー人の多くがイスラム教徒だからです。 主食であるご飯にさまざまな肉や野菜の料理が付いてきます。マレー人は昔から右手で食べる習慣があり、左手は不浄であるとされているため、左手では絶対に食べ物に触れてはいけません。 食事の前後には、手を洗うためのフィンガーボールが必ず出てきますが、レストランや家で食べるときは、フォークやスプーンなども用意されています。 ラマダン期間中、イスラム教徒の朝食は日没後に始まります。イスラム教徒の家庭から朝食に招待されたら、宗教的な意義のある家族の重要な時間なのだということを覚えておきましょう。 朝食はデーツで始まるのが一般的です。食べ物をお土産に持っていくときは、ハラールフードであるかきちんと確かめましょう。

マレー料理

マレー料理

インド料理

右手で食べる文化は、インドのいくつかの民族でも見られます。マレー料理と同様、レストランではフォークやスプーンなどが用意されていますが、手で食べる場合もそうでない場合も、食事の前にはしっかりと手を洗うのが礼儀正しいとされています。 ヒンズー教徒系のインド人は牛肉を食べず、多くが菜食主義者(ベジタリアン)です。 インド料理の種類によって、料理を一人分ずつ出すものや、テーブルにすべての料理を並べて取り分けるものなど、食べ方が異なります。 中華料理と違い、自分が使ったスプーンやフォークを使って料理を取り分けてはいけません。取り分け用のスプーンを使いましょう。インド料理では、ベジタリアン料理と肉の入った料理を少し離して盛り付けます。 また、お皿には少し料理を残しておきましょう。これはおなか一杯で満足ですと言うことを表わします。お皿が空っぽになると、ホストはおかわりをすすめてきます。

インド料理

インド料理

フードコート/ホーカーセンター

フードコートで、誰もいないテーブルにポケットティッシュが置かれているときは、誰かが席を取っているというサイン。シンガポールでは「チョウプ」(「取っておく」という意味)といいます。 ポケットティッシュは、お店に並んでいる間、テーブルを確保する為のアイテム。フードコードを利用する際は是非試してみてはどうでしょうか。

フードコート/ホーカーセンター

フードコート/ホーカーセンター

フードコートやファーストフード店では、食べた後、トレーを自分で返却することになっています。