アートサイエンスミュージアムでのM.C.エッシャーの展覧会アートサイエンスミュージアムでのM.C.エッシャーの展覧会

「無限迷宮への旅: M. C.エッシャーの驚異の世界」

 
 
初期の作品: アールヌーボーと自然

M.C.エッシャーの初期の作品は、19世紀末にヨーロッパで始まった大衆芸術の様式であるアールヌーボーから着想を得ています。また、エッシャーは自然に対して畏敬の念を抱き、昆虫や花を写実的に描いた版画を数多く制作しました。

1921年から1935年にかけてイタリアを旅行し、そこから着想を得て、田園風景を精力的に描きました。

M.C.エッシャーの作品の特徴は、自然に対する細やかな観察と、彼を取り巻く世界で気付いた幾何学的規則性への情熱から生まれたものです。

 

M.C.エッシャー、「Self-portrait(自画像)」

M.C.エッシャー
「Self-portrait(自画像)」
1929年
リトグラフ
The Liberty所蔵、米国

M.C.エッシャーは1929年に初めて、リトグラフの制作を学びました。エッシャーは芸術活動にわたって自画像を制作し、リノリウム版画、木版画、リトグラフなどのさまざまな製版技法を試しました。

M.C.エッシャー、「Inside St. Peters(サンピエトロ寺院の内部)」

M.C.エッシャー
「Inside St. Peters(サンピエトロ寺院の内部)」
1934年
木版画
個人所蔵、米国

M.C.エッシャーは、イタリアのローマにあるサンピエトロ寺院の大聖堂で、特別な視点でこの大建造物を描くために、その最上階のギャラリーに陣取っていました。

M.C.エッシャー、「Tropea, Calabria, Italy(イタリア、カラブリア州トロペーア)」

M.C.エッシャー
「Tropea, Calabria, Italy(イタリア、カラブリア州トロペーア)」
1931年
リトグラフ
個人所蔵、米国

1927年から1935年にかけて、M.C.エッシャーは毎年春にローマから南イタリアに旅行し、風景のスケッチや素描を行いました。彼は特にカラブリア州の崖の斜面に並んだ町からインスピレーションを受けました。

M.C.エッシャー、「XXIV Emblemata(24の寓意画)」、2枚目のタイトルページ

M.C.エッシャー
「XXIV Emblemata(24の寓意画)」、2枚目のタイトルページ
1931年
木版画
個人所蔵、米国

XXIV Emblemata(24の寓意画)」は、1932年に印刷された本であり、M.C.エッシャーが木版画で挿絵を制作しました。この本には、彼の友人であり、ローマのオランダ文化協会の責任者を務めたG. J.ホーグワーフが書いた24の格言が載っています。

格言はラテン語で書かれ、オランダ語の注釈が付けられました。これらの格言はフランドル語の格言の伝統と、16世紀のイタリア人作家、アンドレーア・アルチャートが出版した『Emblemata(寓意)』を参考にしています。