アートサイエンスミュージアムのM.C.エッシャー展アートサイエンスミュージアムのM.C.エッシャー展

「無限迷宮への旅: M. C.エッシャーの驚異の世界」

 
 
変容

M.C.エッシャーは、さまざまなモザイク模様に基づいて変形が連続的に発生し、抽象的な図形が具体的な形状に変わる世界を作り出しました。鳥が徐々に魚に変わったり、トカゲがハチの巣の穴に変わったりする世界です。時には、変形から昼と夜、善と悪のような反対の組み合わせが生み出されました。

彼の有名な自画像「Hand with Reflecting Sphere(写像球体を持つ手)」で描かれているように、反射面にも強い関心を抱いていました。

 

M.C.エッシャー、「Sky and Water I(空と水I)」

M.C.エッシャー
「Sky and Water I(空と水I)」
1938年
木版画
The Liberty所蔵、米国

変容が、空と水という正反対のものに反映されています。版画は2つの同じくらいの大きさの部分に分けられています。黒い部分は海に変形していく鳥を表現しているのに対し、白っぽい部分は、徐々に空に変わっていく魚を表現しています。

M.C.エッシャー、「Hand with Reflecting Sphere(写像球体を持つ手)」

M.C.エッシャー
「Hand with Reflecting Sphere(写像球体を持つ手)」
1935年
リトグラフ
The Liberty所蔵、米国

M.C.エッシャーは、イタリアのローマにある自分のアトリエで、球体に完全に映るこの自画像を制作しました。彼は、どの位置にいても、球体を見ている人が情景の中心に映し出される写像球体に強い関心を抱きました。

M.C.エッシャー、「Metamorphosis II(変容II)」

M.C.エッシャー
「Metamorphosis II(変容II)」
1939年
木版画、3色刷り
The Liberty所蔵、米国

このM.C.エッシャーの傑作は、黒い四角形の中に書かれた「metamorphose(変容)」という文字から始まり、それに続いて、格子模様から市松模様へと幾何学模様を作る小さな変容が発生し、さらに異なる動物のモザイク模様になります。それがブロック、四角形、建物に変わり、最後に形状は「metamorphose(変容)」という文字に変わります。これらは最初のモチーフにつなげられ、最初と最後が同じになる無限の構図が作り出されています。