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IMPART コレクターズショー: ファビュラスモンスター

2019年1月17日～2月2日

争いと不確実性にあふれたこの時代において現代アートのテーマのひとつになっているのが、社会的・政治的な現実の恐怖から逃れて内なる夢や空想の世界に退避することです。しかし、この道筋は単なる人生からの逃避ではありません。山に籠っていた古代中国の賢人は単に逃げていたわけではなく、彼らが生きる激動の時代を生きる方法、切り抜ける方法、そして時には改善する方法を模索していました。現代アーティストが生み出す夢のような世界もまた、アジアにおけるビジュアル表現技法の豊かさを賢く活用して、論争とは無縁の場から現在の社会的・政治的な欠点を遠回しかつ暗示的に批判する手段と言えます。シンガポールのコレクターから借り受けた視覚的に印象的かつ奇抜なアジアの現代アート作品が目玉となっているこの展示では、シンガポールを拠点にしている今日の個人コレクターの内面や冒しているリスクを垣間見ることができます。

*16歳以上推奨
16歳以上のお客様に適した成人向けの内容が含まれています。

IMPART コレクターズショーについて

このショーは、毎年開催されているシンガポールアートウィークの目玉イベントです。地元の新鋭ビジュアルアーティストを支援するIMPART Awardsの一環として開催される「IMPART コレクターズショー」では、個人所有の作品を多数展示することによって、コレクターが自身の情熱を共有する機会を提供します。新鋭アーティストの養成や支援だけでなく、アートコレクターの支援やそのコミュニティの認知向上、評価、支援のため、我々は市場、制作者、および一般大衆がビジョンの一部として一体化することを望んでいます。

アートサイエンス・ミュージアムで開催される「IMPART コレクターズショー」は、シンガポールにおいてビジュアルアートの認知向上や芸術鑑賞の促進を行っている非営利団体、Art Outreach Singaporeの主催によるものです。統合リゾートであるマリーナベイ・サンズは、企業の社会的責任プログラム「Sands for Singapore」の一環として同組織と長年にわたって密接に協力し、アートに触れる機会の提供やシンガポールの若い才能の支援に取り組んできました。

この展示は、ソンミン・アン、アルフレド&イザベル・アキリザン、アントン・デル・カスティーロ、ジャハン・ロー、キム・ヒョンス、ヘンリー・リー、フアニート・トレス、AY-O、イ・ニョマン・マスリアディ、ゾン・ファンジー、ディン・Q・ル、ジェイソン・ウィー、ロナルド・ベントゥラ、ジア・アイリによる作品を特集しており、グローバルアーツ&カルチュラルプログラムのバイスプレジデントであり、アジアソサエティーミュージアムのディレクターでもあるタン・ブン・フイ氏によって企画されました。

プログラム

公開シンポジウム

2019年1月26日午前10時～正午12時

展示と併せて、公開シンポジウムも開催いたします。日時は2019年1月26日の午前10時から正午12時、場所はサンズエキスポ&コンベンションセンターの3階にあるHeliconiaメインボールルームです。国内外の著名なアート関係者に加えて、展示に作品を提供している地元や周辺地域の著名なコレクターも講演者として参加する予定です。個人的なコレクション、情熱、洞察を共有する場をコレクターに提供することによって、シンガポールにおける未来のコレクターを啓発し、ビジュアルアートに対する理解を深めたりできればと考えています。

1月26日に開催される「2019 IMPART シンポジウム」は、以下の2部構成となっています。

「南アジアアートのブランディング: アーティスト、コレクター、空間」モデレーター:サラ・マオ(クリスティーズエデュケーションのアジア校校長)

講演者: キャサリン・デイビット(ジョルジュポンピドゥーセンター国立近代美術館副館長)、ジョンソン・チャン(香港のハナートTZギャラリーの創設者、兼アジアアートアーカイブ(AAA)の共同創設者)、および世界的に有名なアーティストの鐘飆(Zhong Biao)とジン・メイヤーソン

「個人のコレクションか、公共の遺産か?」 モデレーター:タン・ブーン・ヒュイ(グローバルアーツ&カルチュラルプログラム副会長、兼アジアソサエティー美術館館長)

パネリストは、ジム・アンバーソン、ハディ・アン、およびMaGMAコレクションのマーク・ゴーです。

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公開ツアー

1月19日、26日の各土曜日 | 午前10時30分～午前11時30分および午後2時30分～午後3時30分
1月20日、27日の各日曜日 | 午後2時30分～午後3時30分

「2019 IMPART コレクターズショー:ファビュラスモンスター」のツアーは、Art Outreach Singaporeが実施します。Art Outreachは、「IMPART Awards」および「IMPART コレクターズショー」の主催者です。ビジュアルアートの普及活動を行う非営利団体として2003年に創設された同組織が、6つの個人コレクションから借り受けた素晴らしいユニークな現代アート作品をご紹介するツアーへと皆様を誘います。

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作品

アン・ソンミン、『音符』、11枚の楽譜を置いた11台の譜面台と11枚のアクリルスケッチを設置、寸法は変則的、2015年、画像提供:アーティスト本人およびシンガポール美術館、ネイケルクボーゲンコレクション
アルフレド&イザベル・アキリザン、『涙: プロジェクト-もうひとつの国』、枕、バリクバヤンボックス、マニラ麻、2011年～2016年、画像提供:ネイケルクボーゲンコレクション、ネイケルクボーゲンコレクション
アントン・デル・カスティーロ、『OMG』、ミックスメディア、アクリルおよびレッドレジン、250cm x 250cm(パネル3枚)、2018年、画像提供:アーティスト本人、ハディ・アンの個人コレクション、PIGSコレクション
ジャハン・ロー、『創世記: 神によるアダムとイブの飼育器』、銀メッキブロンズ(1版)、150cm x 155cm x 240cm、2017年、画像提供:カルチャーストーリー、ジェイ・チョウのコレクション
キム・ヒョンス、『Briek』、ポリエステルレジン、シリコン、人間の毛髪、油絵具、水彩絵具、エポキシ樹脂、鉄、155cm x 92cm x 150cm、2008年、画像提供:Art Outreach Singapore、個人コレクション
ヘンリー・リー、『Introduction to』、紙にグラファイトと木炭、120cm x 780cm、2012年、画像提供:Art Outreach Singapore、個人コレクション
フアニート・トーレス、『Row 1 to 6』、キャンバスに油絵具、183cm x 488cm(パネル4枚)、188cm x 122cm(1枚あたり)、2006年、画像提供:Art Outreach Singapore、個人コレクション
靉嘔、『天地』、木製パネルに油絵具、286cm x 188cm x 7cm、1956年、画像提供:Art Outreach Singapore、個人コレクション
イ・ニョマン・マスリアディ、『My Body Not Big Enough』、キャンバスに油絵具、145cm x 200cm、2001年、画像提供:MaGMAコレクション、MaGMAコレクション
曾梵志、『ピンク No.3』、キャンバスに油絵具、156cm x 142cm、1993年、画像提供:Art Outreach Singapore、MaGMAコレクション
曾梵志、『ピンク No.2』、キャンバスに油絵具、156cm x 142cm、1993年、画像提供:MaGMAコレクション、MaGMAコレクション
ディン・Q・レ、『消えない記憶 #10』、切断して編み込んだ色付きの紙やリネンテープ、100.3cm x 143.5cm、2000年～2001年、個人コレクション
ジェイソン・ウィー、『ラビリンス(オープンファイヤー)』、亜鉛メッキスチール、コールドプレス紙に水彩絵具、アクリルパネル、ベニヤ板にシフォンプリント、塗装スチール、200cm x 164cm、2017年、画像提供:アーティスト本人およびYavuz Gallery、個人コレクション
ロナルド・ベントゥラ、『重さ』、ファイバーグラスおよびレジンにポリウレタン絵具、60cm x 33cm x 79cm(スタンド込み)、2008年、画像提供:Art Outreach Singapore、個人コレクション
ロナルド・ベントゥラ、『ズーマニティの集いⅢ』、ファイバーグラスおよびレジンにポリウレタン絵具、9.5cmから28.2cmの彫刻5体とスタンド1台(137cm x 61cm x 41cm)、2008年、画像提供:Art Outreach Singapore、個人コレクション
ジア・アイリ、『Throw Over to the Wasteland』、キャンバスに油絵具、ディプティク、300cm x 410cm、2007年、画像提供:Art Outreach Singapore、個人コレクション