シンガポール居住者:
大人: S$18、小人: S$14
シンガポール非居住者:
大人: S$21、小人: S$16
『Patricia Piccinini:
We are Connected（私たちは繋がっている）』
2022年8月5日〜2023年1月29日
展示
『Patricia Piccinini:
We are Connected（私たちは繋がっている）』
ご注意(ヌードを含む)。
スペースに限りがあるため、安全性を考慮して『Patricia Piccinini: We Are Connected』展示会場にはベビーカーをお持ち込みいただけません。入口付近にベビーカー置き場をご用意しています。
『Patricia Piccinini: We Are Connected(私たちは繋がっている)』展では、美しくも風変わりな組み合わせと奇妙で新しい存在が織りなす不思議な世界に触れながら、魅惑と感動の時間を過ごすことができます。 パトリシア・ピッチニーニの超写実的な彫刻は、機械化された動物、変異した人間、未知で異様な生き物といった形で表現され、奇跡と差異で満たされた世界が賛美されています。
ピッチニーニは、サイエンス・フィクション、超現実主義、フェミニズム、環境保護主義が入り交じる、芸術、科学、テクノロジーの境界線で活動しています。彼女は、さまざまな種類の生命に満ち溢れている世界に存在するということの意味を問いかけ、思いやり、共感、育成本能を基盤とした複数種の世界を創りあげています。
彫刻、インスタレーション、コラージュ、ビデオを通じて彼女は、私たちの生きるテクノロジーの時代を振り返り、他の種や生態系との関わりを探求するよう呼びかけます。そしてこの展示では、内省、思いやり、人間としての責任、受容を高めるよう人類に呼びかけています。
アートサイエンス・ミュージアム、Institute for Cultural Exchange、芸術家パトリシア・ピッチニーニによる共同展示です。
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展示概要
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花開くアイデア
こちらのギャラリーでは、パトリシア・ピッチニーニが繁栄、誕生、成長を示唆する遺伝子組換えされた生花について概要を紹介します。この美しく奇怪な植物はこの星の生命とその存続に力強く、希望に満ちた象徴です。
背景にある形が小さな生き物をそっと包み込んでいるようです。 これは、自然、さまざまな生命体の形と文化の間の垣根がシフトしている新しい世界なのでしょうか？ この新しい関係性から、私たちは自然、体、自分自身に対する態度を再考させられるのでしょうか？
こちらのキャラリーではピッチニーニは展示を通して来場者が出会う数々のアイデアについてシーンを設定しています：さまざまな種にわたる差異、共感、感情的なつながり、こうした全てが、人類から離れてではなく、自然の一部として自らを捉え直す必要性を浮き彫りにします。展示作品
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作品
クレジット: パトリシア・ピッチニーニ、「The Field」、2018年、(中央)「The Bond」、2016年。インスタレーション、『Patricia Piccinini: Curious Affection』展、Queensland Art Gallery、Gallery of Modern Art(オーストラリア、ブリスベン)。写真: ナターシャ・ハース。画像提供:QAGOMA -
作品
パトリシア・ピッチニーニ、「The Bond」(一部)、2016年。© Patricia Piccinini. 提供:パトリシア・ピッチニーニおよびInstitute for Cultural Exchange
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Welcome Guest
この実際の生き物のようなシーンでは、未知の生物―遠目には不気味で恐ろしくもさえある―は暖かみのあるほほえみをかわし、人の子どもと親密なつながりがある奇妙で愉快な生き物であることがわかります。愛情ある交流をすることで、エイリアンのように見えるものが、素晴らしい身近なものへと変化します。
子どもらしい好奇心と遊び心が、未知なる物への恐怖から離れ、違いを受け入れる後押しをしてくれます。ピッチニーニの奇妙な生き物たちと友達なることを想像できますか？展示作品
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作品
パトリシア・ピッチニーニ、「The Welcome Guest」、2011年。© Patricia Piccinini. 提供:パトリシア・ピッチニーニおよびInstitute for Cultural Exchange
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Bizarre Beauty
ハリウッドで描かれる、奇妙なエーリアン、モンスター、またはロボットが人類の脅威である、サイエンスフィクションのディストピア的な視点とは異なり、ピッチニーニは「違い」の全てを讃えています。 彼女のハイブリッド生物は不愉快や攻撃的に感じさせることを意図してはおらず、動物、植物、その他の生命体との共通する存在を表しています。また、私たちがいかに自然と相互依存しているかも思い出させてくれます。
ピッチニーニの超現実的イメージは、彼女の美と肉体への興味と深く結びついています。シリコン、グラスファイバー、樹脂、人の髪の毛などの対照的な素材で、皮膚やしわの錯覚を生み出します。精巧なリアリティがあるこれらの生き物は、奇怪と圧倒、不快と魅惑のバランスを取り、私たちの感覚を悩ませます。ピッチニーニは作品との感情的なつながりで見る者を引き付けます。彼女の作った生き物は、医療用の収集物か、世界とその未来に関するストーリーを語る好奇心の飾り戸棚にいるもののようです。 しかし、ピッチニーニの世界は科学的な目線を妨げる想像力と感受性に満ちあふれています。ユーモアと真剣さの両方を持ち、彼女は「体の美し」の文化規範とステレオタイプに挑戦しています。展示作品
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作品
パトリシア・ピッチニーニ、「Sanctuary」(一部)、2018年。© Patricia Piccinini. 提供:パトリシア・ピッチニーニおよびInstitute for Cultural Exchange -
作品
パトリシア・ピッチニーニ、「The Loafers」(一部)、2018年。© Patricia Piccinini. 提供:パトリシア・ピッチニーニおよびInstitute for Cultural Exchange
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Artificial Naturalness
技術は人間の生活に欠かせない一部となりました。
今日では、人工知能やバイオテクノロジーの進歩により、新たな方法で生命を生み出すことが可能になりました。臓器や組織はシャーレ―の上で製造することができます。人工の手足と電気的デバイスを人間の体へとくっつけて、または挿入して、生活を向上させたり、生命を延ばします。コンピューターは人間の心の学習能力を上回り、一方で、食品産業での動物は人工的に繁殖され管理されています。
有機的世界と人工世界の始まりと終わりを定義するのはすでに難しくなっています。ピッチニーニの幹細胞、機械による臓器、研究室で生み出された動物では、自然体とテクノロジーによる体の間の垣根が曖昧になっており、「技術―自然」の奇妙な形を生み出しています。展示作品
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作品
パトリシア・ピッチニーニ、「The Comforter」(一部)、2010年。© Patricia Piccinini. 提供:パトリシア・ピッチニーニおよびInstitute for Cultural Exchange、写真: クリスチャン・レーテンバッハー -
作品
パトリシア・ピッチニーニ、「Highlander」(一部)、2005年。© Patricia Piccinini. 提供:パトリシア・ピッチニーニおよびInstitute for Cultural Exchange
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Chimera Welfare
ピッチニーニの興味深いハイブリッド生物は遠い将来の話ではありません。考えられているよりも現実の近くにあります。そのような魅力的なハイブリッド生物は、「キマイラ」と呼ばれます。この名前は、ギリシャ神話の登場するライオン、山羊、蛇が混じった奇妙な獣から来ています。
今日、そうした神話が現実になる可能性があります。CRISPR(Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeat)として知られる新しい遺伝子操作技術は、がん研究や遺伝性疾患治療に革命を起こしました。この技術は人間、動物、植物の遺伝子を結び付ける可能性への道も開きます。CRISPRの結果に関する生物倫理的議論は続いているものの、ピッチニーニはキマイラそのものに目を向けています。
人間が生み出すキマイラ、またはその設計に対して人間はどのような責任があるのでしょうか？ 私たちのエコシステムの中での彼らの居場所は？ 彼らは私たちの労働者なのでしょうか？それとも子どもなのでしょうか？展示作品
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作品
パトリシア・ピッチニーニ、「Prone」(一部)、2011年。© Patricia Piccinini. 提供:パトリシア・ピッチニーニおよびInstitute for Cultural Exchange -
作品
パトリシア・ピッチニーニ、「Young Family」、2002年。© Patricia Piccinini. 提供:パトリシア・ピッチニーニおよびInstitute for Cultural Exchange
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Future Families
種子、受粉、孵化、乳児など、ピッチニーニの世界は生命にあふれています。彼女の作品は最近失われた種や生物多様性を嘆き悲しむと同時に、自然のさまざまな多様性や驚くべき再生のかたち、思いやりのある生命を与えるシステムへのオマージュでもあります。
こちらのギャラリーでは、脆弱な卵を守るために自らの体を巣に変えた母性あふれる「eagle-men」、小さなウオンバットのような生き物の一時的な住処となる背中に沿って袋がついた奇妙な生き物、巣のような安全なスペースを生み出したカップルに出会うことができます。
人間として、私たちは他の種とすでに一部遺伝子的、社会的な性質を共有しています。ピッチニーニの想像で作られた新しい生命のかたちは、それ自身の力を持っており、私たちとさほど変わりありません。展示作品
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作品
パトリシア・ピッチニーニ、「The Couple」(一部)、2018年。© Patricia Piccinini. 提供:パトリシア・ピッチニーニおよびInstitute for Cultural Exchange -
作品
パトリシア・ピッチニーニ、「Eagle Egg Man (The Optimist)」、2018年。© Patricia Piccinini. 提供:パトリシア・ピッチニーニおよびInstitute for Cultural Exchange -
作品
パトリシア・ピッチニーニ、「We Travel Together (映画スチール)」、2021年。© Patricia Piccinini. 提供:パトリシア・ピッチニーニおよびInstitute for Cultural Exchange
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関連アクティビティ
- Education Space
- ガイドツアー
- アクティビティ
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パトリシア・ピッチニーニ スポットライト・アーティスト・ツアー
8月5日 | 午後4時
参加料金はお一人様5シンガポールドル、定員あり。ツアーの参加には同日の入場券が必要です。
今すぐ予約
アートサイエンス・ミュージアムで開催されるパトリシア・ピッチニーニの個展『We Are Connected』のツアーに参加して、彼女が生み出した美しくも奇妙な世界への理解を深めませんか。
パトリシア・ピッチニーニの作品は、彫刻からインスタレーション、線画、コラージュ、フィルムまで、さまざまな手段で表現されています。芸術を通じて科学とテクノロジーを探求できるこの機会をお見逃しなく!
公式ガイドツアー
開催日時は多数。
参加料金:1名様あたり5シンガポールドル/定員あり ツアー料金にはミュージアム入場料は含まれていません。『パトリシア・ピッチニーニ：We Are Connected』の入場チケットをご購入のうえ、ツアー参加時にご提示ください。
詳細についてはツアーページをご覧ください。
新種の人間との暮らしはどんなものだろうと考えたことはありますか? パトリシア・ピッチニーニの驚くべき世界に足を踏み入れ、もう一つの新しい生命のかたちで未来を探検し、科学とテクノロジーが明日のエコシステムを形作る上で重要な役割を果たす様子を理解してください。『Patricia Piccinini: We Are Connected』展入口、3階
提携団体
Institute for Cultural Exchange
Institute for Cultural Exchangeは、世界中で芸術と文化の展示を行っています。 詳細
1990年以来40を超える国で120回超の展示を実現し、1,100万人以上の来場者を迎えてきました。Institute for Cultural Exchangeは学際的アプローチに優れ、芸術家、ミュージアム、文化団体を繋ぐ立場として独自の展示プロジェクトを実現しています。
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アートとサイエンスが出会う場所』デジタルインタラクティブインスタレーションのコレクションを通して、アート、サイエンス、マジック、メタファーが交錯する世界を五感でお楽しみください。
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現在開催中のイベント
アートサイエンス・ミュージアムでは、展示やイベントをはじめ、ワークショップ、上映会、トークイベント、ガイドツアーなどの様々な催しを提供しています。
