生命の限界の果て

生命を生み出す、あるいはその寿命を延ばすことの本当の意味とは何なのでしょうか。人の生命と寿命をテーマとする「生命の限界の果て」では、アガサ・ヘインズの外科手術による身体改造が施された5体の乳児の彫刻、

参加アーティスト: アガサ・ヘインズ、ゾーイ・パパドプルとアナ・スマジダー、ジェミン・パイク、フリーヨナス・ウルボナス、ジェームス・オージャーとジミー・ロイゾー、組織培養とアートプロジェクト(オロン・カッツとイオナット・ズール) 
 

Transfigurations

Transfigurations(2013年)
アガサ・ヘインズ


ロンドンのロイヤル カレッジ オブ アートでデザイン インタラクションを学んだアガサ・ヘインズは、人体のデザインに焦点を当てています。 

へインズのプロジェクト「Transfigurations」は、外科的な人体改造が施された5体の乳児を模した彫刻で構成されています。それぞれの身体改造は、医学的または環境的なものから社会的行動に関するものまで、乳児がこれから直面する可能性のある問題に対処するために行われています。両親が子供の将来のために手を加えることに制限は設けられるべきなのでしょうか? どのような状況においてなら、子供の身体改造を施すことが許されるのでしょうか?

SEMI-LIVING WORRY DOLLS、組織培養とアートプロジェクト

Semi-Loving Worry Dolls(2000年)
Tissue Culture and Art Project (組織培養とアートプロジェクト)

オロン・カッツとイオナット・ズール


Tissue Culture and Art Projectは、オロン・カッツとイオナット・ズールの2人のアーティストによるプロジェクトで、ラボ環境で「半生物オブジェクト」を作成/培養するために生体組織を使うことによって生じる課題に取り組んでいます。

ギャラリーで2000年に公開された「Semi-Living Worry Dolls」は、生で展示された最初の組織培養彫刻作品です。 

グアテマラの子供が心配事を囁くお守り「ウォーリードール」にインスパイアされた「Semi-Living Worry Dolls」は分解性ポリマーと外科用縫合糸を使った作品です。この人形には、段階的にポリマーを置き換える生体細胞が埋め込まれました。

生命体装置によって維持される動物細胞で構成された生命でも無機物でもない「Semi-Living Worry Dolls」は、私たちに生命とは何かという疑問を投げかけます。

When We All Live to 150 (2012年、ジャミン・パイク)

When We All Live to 150(2012年)
ジャミン・パイク


永遠の命は人類の長年の夢です。今日、加齢のプロセスを抑える研究、果ては加齢のプロセスを逆行させる研究が進んでいます。韓国人アーティスト/デザイナーのジェミン・パイクは、ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートでデザインインタラクションを学びました。このプロジェクトでは、パイクは寿命を延ばすことによって生じる結果を探求しています。

もしも私たちの寿命が150才以上に延びたら家庭生活はどのように変わるのでしょうか。最大6世代が同居する家族が存在するとしたら、兄弟姉妹間の大きな年齢差によって家族の従来のモデルは劇的に変わり、家族という構造を維持できなくなることさえ考えられます。「When We All Live to 150」は、このシナリオを具象化して家族というモデルの新しい形を示しながら、長い平均寿命に適した社会構造を再定義します。たとえば、将来、結婚は死によって分かたれるまで続くものではなく、生涯の伴侶という結びつきを緩和するために、結婚は30年ごとに更新、または満了する契約に基づく結び付きになります。 

Nadine

Nadine
南洋理工大学(NTU) Institute for Media Innovation (IMI)、シンガポール


「Nadine」は、最も「実物に近い」女性型ヒューマノイドのソーシャルロボットです。ナディア・マニュナ・タールマン教授をモデルにシンガポールで作成された「Nadine」は、まるで生きているかのように見えるだけでなく、その動作も人にそっくりです。

「Nadine」は、特殊なニーズを持つ人を対象に開発された支援技術に関する最先端の研究例です。支援を必要とする人々をサポートするコンパニオンとして、「Nadine」は、本の朗読、イメージの表示、Skypeセッションの開始、Eメールの送信、そしてユーザーの家族とのコミュニケーションを行うことができます。

「Nadine」は、シンガポールの南洋理工大学(NTU)のInstitute for Media Innovation (IMI)ディレクターを務めるナディア・マニュナ・タールマン教授によって作成されました。