シンガポールのナイトサファリで夜の動物園を冒険

シンガポール動物園は、熱帯圏の動物園として世界屈指のレベルを誇ります。ですが、多くの動物たちが活動するのは、実は夜間。この夜行性の生態に着目したのが、「夜だけ開園する動物園」です。シンガポール動物園の隣にオープンした世界初のナイトサファリで、昼間とはまた違った動物の生態を見に行きませんか?

ナイトサファリは1980年代に当時の園長の発案により構想され、1994年に開園しました。現在、130種あまりの動物を見学することができ、その約4割が絶滅危惧種です。現在では年間110万人もが訪れる人気のスポットです。


ナイトサファリで見学できるのは、ゾウをはじめ、ライオン、トラ、ヒョウなどの猛獣、ワラビーなど小動物、ワニやペリカン、パイソンまで多岐に渡ります。中でも人気を集めているのが、熱帯・亜熱帯地域に生息するスナドリネコ。英語でフィッシングキャットと呼ばれるその名の通り、川の小魚を捕る習性があります。ナイトサファリなら、スナドリネコが水の中ですばやく魚を捕まえる様子を見ることができるかもしれません。


ナイトサファリ内のアクティビティは大きく分けて3つあります。地球の7つのエリアを再現したトラムのコース、自分の足で歩く4つのトレイル、動物たちによるショーです。トラムは5〜10分毎に運行しており、料金は入場料に含まれています。見たい動物とショーの時間に合わせてトラムとトレイルのコースを上手に組み合わせるのがおすすめです。また、イヤホンガイドによる日本語の解説付きエクスプレストラム(追加料金10ドル)も運行されています。ナイトサファリの開園時間は午後7時15分ですが、入口付近にはアジア料理のビュッフェ、インド料理、ファーストフードなどのレストランがあり、午後5時30分からオープンしています。園内をじっくり楽しむと2〜3時間は必要なので、早めに到着して見学前に食事を済ませておくと良いかもしれません。トラムやトレイルコースの他に、定員7人のバギーツアーも運行されています(要別途料金)。


動物の生態に配慮したナイトサファリでは、照明が月明かりを思わせるほどに抑えられ、神秘的な夜の雰囲気を醸し出しています。また、柵や塀を使わずに堀で動物との境界を作り、できるだけ自然な動物の姿が見られるよう工夫されているのも特色のひとつです。都市にいながらにして野生動物を間近に見ることのできるナイトサファリは、子ども連れのファミリーはもちろん、大人も存分に楽しめるスポットです。屋外でのアクティビティのため、飲料水と蚊よけスプレー、突然の雨に備えた雨具のご持参をおすすめします。

詳細情報

ロケーション: 80 Mandai Lake Road Singapore 729826
開園時間: 午後7時15分 〜午前12時 (最終入場 午後11時15分)
入場受付時間: 午後7時15分、午後8時15分、 午後9時15分、 午後10時15分、 午後11時15分 (各回で入場人数に制限がありますのでご注意ください)
入場料: 大人47ドル、子ども31ドル (オンライン購入時は割引あり、入場時間予約可)

公共交通でのアクセス
MRT: 南北線の以下の駅よりバス運行、 Khatib駅- Mandai Khatib Shuttle、Choa Chu Kang駅-927番バス、Ang Mo Kio駅-138番バス (日曜日・祝日のみ WoodlandsおよびMarsiling駅から926番バスが運行)
直通シャトルバス: Safari Gate : Santec City、Singapore Flyerより各午後6時, 午後6時30分, 午後7時発, (金曜日・土曜日・祝日のみ)午後7時30分発あり
タクシー: 市内より約30分


Night Safari Rainforest Lumina

イベント情報:

ナイトサファリ隣のシンガポール動物園では、開園45周年記念イベント『レインフォレスト ルミナ』を開催中。動物たちがそれぞれの寝床へ帰った後の動物園が、幻想的な光と音に彩られます。ぜひナイトサファリと合わせてお楽しみください。

入場料: 大人22ドル、お子様16ドル (オンライン購入割引あり)
入場時間: 午後7時30分 〜午前12時 (最終入場 午後10時30分)