
シンガポールには400種近くの鳥が生息し、絶滅の危機に瀕しています。シンガポールの気温と自然の生息地には、多くの人々が知る以上に多様性があります。マングローブ、沼地、川、草原が、留鳥や渡り鳥に豊かな環境を与えています。
スンガイ・ブロー・ネイチャー・パークは、シンガポール有数のバードウォッチングスポットです。パークには、国際的な渡り鳥のルートであるイースト・アジアン・フライアウェイの立ち寄り地になっている場所があります。毎年9月から3月にかけて、保護区の干潟に、何百、何千羽もの鳥たちがやって来ます。一人でも気軽にパークを散策出来ますが、専門ガイドと一緒に行けばより有意義に過ごせるでしょう。パーク内の生息地が、ハチクイ、カワセミ、アカアシシギといった絶滅が危惧される渡り鳥にどれだけ適しているかを知ることが出来るでしょう。

ダイアリー・ファーム・クオリーも理想的なバードウォッチングスポットです。この国の主要な熱帯雨林があり、最も多様な生物が住むブキッ・ティマ・ネイチャー・リザーブの隣に位置するクオリーはコウライウグイス、テリムクドリ、タイヨウチョウ、ハナドリ等が立ち寄るのに理想的な場所です。こちらも一人で回ることは出来ますが、オンラインでガイドを探した方が、実り多い散策になるでしょう。
ラブラドール・パークといったその他のスポットにもたくさんの種類の鳥が生息しています。ラブラドール・パークは、10,000シンガポールドル札でおなじみのシロハラウミワシの立ち寄り地でもあります。彼らを見られなかった場合でも、パークには他にも70種類もの鳥がいます。セントラル・キャッチメントエリアは島の中央の貯水池(マック・リッチ、アッパー・セレター、アッパー&ローワーパース)を構成し、数多くの鳥類や植物相の生息地となっています。

バードウォッチングをするのに最適な時間は早朝か、午後の遅い時間帯(午後5時から7時頃)です。双眼鏡、歩きやすい靴、虫除け、水、帽子、簡単なスケッチが出来る小さなノートがあれば、より快適に、より楽しむことが出来るでしょう。明るい色の服を避けると、自然の中に隠れることが出来ます。鳥のスケッチをしたり特徴をメモしたりしている時は、動き、鳴き声、止まっていた木の種類、頭の色、くちばし、翼についても書き留めておくと、種類を特定しやすくなります。
一人でバードウォッチングをするなら、ネイチャー・ソサイエティ(シンガポール)が出版しているア・フィールド・ガイド・オブ・ザ・シンガポールという本や、iPhoneのアプリケーションの、NSSバード・ガイドも役に立つでしょう。ネイチャー・ソサイエティ(シンガポール)とナショナル・パークの両方が定期的にウォッチングセッションを開催していますので、ウエブサイトにてご確認下さい。