造り変えられた環境

好むと好まざるとに関わらず、我々人類は何世代にも渡って自らの環境を「書き換え」続けてきました。「書き換えられる環境」では、人類の科学とテクノロジーの進歩と発展により、我々の環境がこれまでどのように影響を受け変化してきたかを分析していきます。

特筆すべきは、ローラ・オールコーンがファッションアクセサリーとしてデザインした受粉ツールキットを主体とする「The Human Pollination Project」の展示。このツールキットは、青果の受粉に大きな影響を与えるミツバチの個体数が減少しているという事実に潜む、社会的かつ環境的な意味をテーマとしています。

また、アンソニー・ダン、フィオナ・レイビー、リアム・ヤング、そしてシンガポールのコンテンポラリーアートをリードするロバート・ジャオによる興味深いアートワークとデザイン企画「The Centre for PostNatural History」も展示されています。
 

シンガポール出身のロバート・ジャオによる「A Guide to the Flora and Fauna of the World」は、人間の行動と介入が自然界をゆっくり、しかし確実に改変しているという事実を記録、そしてそれをさまざまな形で表現しています。変化を遂げる自然界の環境に対し、時に予期しない形で順応と進化を遂げてきた興味深い生物たちが、私たち人類が自然に対して持っている影響力の強さを見せ付けます。
Guide to the Flora and Fauna of the World, 2013
ロバート・ヅァオ