展示テーマ

ノーベル賞:

発明家であり実業家でもあるアルフレッド・ノーベルが1895年に書いた遺言が、世界で最も有名な賞、ノーベル賞の基盤となりました。 

ノーベルの遺言には、彼の財産を運用して得た利益を、物理学、化学、生理学・医学、文学、平和、5つの分野で「人類のために最も貢献した」人々に賞として分配するよう書かれていました。そして1901年、最初のノーベル賞が授与されました。アルフレッド・ノーベル記念経済学スウェーデン国立銀行賞が加わったのは1969年です。

ノーベル賞を受けた数々の功績が、科学、文学、平和の発展を促進してきました。このパビリオンでは、ノーベル賞の部門ごとにアイテムを3つずつ展示しています。1つはアルフレッド・ノーベルに関するもの、他の2つは各分野のノーベル賞受賞者に関するものです。中央のタッチスクリーンで、展示品と受賞者についての詳しい説明を見ることができます。

アルフレッド・ノーベル

ノーベル賞を設立したアルフレッド・ノーベルは、生前多方面で活躍していました。いくつかの国に住んだことがあり、各地を飛び回っていました。 

ノーベルは、ダイナマイトをはじめ、爆薬の分野で数多くの革命的な発明品を製造しました。彼の発明は、19世紀の産業社会の発展に伴い、採掘や鉄道、道路、運河、港の建設工事に欠かせないものになりました。彼の発明が産業王国の礎を築き、ノーベルに巨万の富をもたらしました。ノーベルは生涯独身であり、彼の財産を相続できる子供はいませんでした。その代わりに、遺産をノーベル賞の基金に残しました。

このパビリオンでは、アルフレッド・ノーベルの遺品の数々を展示しています。それらの遺品には、化学者、発明家、実業家としての功績だけでなく、彼の人柄や興味も映し出されています。中央のタッチスクリーンで、ノーベルとその人生と仕事についての詳しい説明を見ることができます。

これまでのノーベル賞

ノーベル賞は、各分野がたどってきた発展の道のりを映し出しています。

またそれだけでなく、より広範な歴史的発展も反映しています。科学と文化の発展は、ある程度それぞれに固有の原動力によりますが、社会全体との継続的なかかわりの結果でもあります。ノーベル賞受賞者の選定は、歴史的な出来事とダイレクトに関係しているケースや、その決定が世論に大きく影響したものもありました。

このパビリオンでは、年代ごとにアイテムを1つずつ展示しています。展示品はそれぞれノーベル賞に関係するものですが、その時代の何らかの要素も映し出しています。中央のタッチスクリーンで、これまでのノーベル賞受賞者についての詳しい説明を見ることができます。

毎日の暮らしの中のノーベル賞

私たちが毎日の暮らしの中で出会うたくさんのものが、ノーベル賞に関係しています。それは、ノーベル賞受賞者の発見や発明、または文学作品であるかもしれません。ただし、多くの場合、そのつながりはより複雑または間接的なものです。ノーベル賞を受賞した発見が種となり、次第に日用品に応用され、発展していきました。また、多くのノーベル賞受賞者は、世界の仕組みや重要な自然現象について説明を与えてきました。

このパビリオンでは、ノーベル賞を受賞した功績に関係する日用品の例をご紹介します。中央のタッチスクリーンで、毎日の暮らしの中にあるノーベル賞に関係するものについて学んだり知識を試したりすることができます。

「ノーベル賞と未来」、「ノーベル賞: 世界を変えるアイデア」展(ArtScienceミュージアム)、Marina Bay Sands

ノーベル賞と未来

私たちは将来どのような課題に直面するでしょうか。それを事前に知ることはできません。しかし、私たちの未来にとって重要だと考えられる分野を特定することはできます。エネルギーと気候、水と食料、病気と健康、文学がどのように変化するか、より平和でより経済の安定した世界を作ること。

おそらくこれからのノーベル賞は、これらの分野で私たちが直面する問題の答えにつながる功績に対して与えられるようになるでしょう。過去のノーベル賞も、将来重要になる可能性があるでしょうか。これまでにノーベル賞を受賞した功績を発展させることで、未来についてのヒントが見つかる可能性があるでしょうか。

このパビリオンでは、あなたが考える未来像とその課題に対する最善策について考えてみましょう。私たちの未来にとって最も重要なことは何か、様々な意見が紹介されます。誰の意見が正しいのでしょうか。おそらくどの意見も正しいのです。未来のノーベル賞をあなたが選ぶとしたら、何を最も評価したいですか?

シドニー・ブレナー

分子生物学創始者のひとり。フランシス・クリック、シーモア・ベンザー、フランソワ・ジャコブ、マシュー・メセルソンなど、数多くの著名な科学者ともに、この新しい重要な分野を確立する上で極めて重要な研究を行いました。 

生物工学分野で約30年間研究した後、当時のゴー・ケンスイ副首相に招かれて1983年にシンガポールに渡りました。シドニー・ブレナーの助言に従って設立された分子細胞生物学研究所(IMCB)は、現在シンガポールの生物医科学産業の発展に大きく寄与しています。 

シドニー・ブレナーの膨大な量の科学研究は、シンガポールの生物工学分野に素晴らしい貢献をしているほか、線虫C. elegansを用いた遺伝子研究の新時代を確立したとして受賞した2002年のノーベル生理学・医学賞を筆頭に、多数の栄誉ある賞を受賞しています。