「The Deep」への冒険 - ミュージアムの「The Deep」展「The Deep」への冒険 - ミュージアムの「The Deep」展

「The Deep」への冒険

このエキシビションでは、テーマ別のゾーンで、中深度海域の生物や海底の生物など、さまざまな深度の海中の様子について解き明かします。
 

- 150m - 600m: 海洋のたそがれ
- 600m - 1000m: 色彩の姿
- 1000m以深: 極深度への冒険
- 深海平原: 海底
 

  • テーマ別ゾーン

150m - 600m: 海洋のたそがれ

海の中では光量が急速に低下します。海面から150mの深度では99%の光がすでに海水に吸収されてしまっています。 生物にとっては、捕食者からは見えるため非常に危険なゾーンではありますが、より深いところよりは食物がより豊富な場所でもあります。 一部の深海生物にとってはこの危険と隣り合わせの場所に住むことは、危険を冒すだけの価値はあります。

捕食者から逃れる効果的な戦略は、見られずにやり過ごすということです。 このため、この深度で見られるほとんどの生物は光を透過する身体を持っています。 デリケートな「ガラス細工」を形成し、不可視化することによって生物は捕食者を欺きます。

この深度ではほとんどの生命体がその性質上ゼラチン質の身体を持っています。


「The Deep」への冒険 - 600m~1,000m

600m - 1000m: 色彩の姿

意外なことに、明るい赤から黒褐色までの一連の新しい生物は600mより深い場所に見られます。 赤は水中で最初に消失する波長であるため、黒いケープの役割を果たし捕食者から生物をカモフラージュします。

このような色素はこの深度のほとんどの生物が発する青緑色の生物発光を吸収するため、仮に胃袋に収めた獲物が発光しても、そのすべての光を覆いかくしてしまいます。

海面からの距離が増すにつれて、酸素レベルは徐々に低下します。 酸素レベルは600mから1300mの間で最低限度に達します。 圧倒的多数の生物はこのゾーンにはほんの少ししか留まることができません。


「The Deep」への冒険 - 1,000m以深

1000m以深: 極深度への冒険

1000mより深い場所では完全な暗闇が支配し、水温は4oCを超えることはありません。 ほとんどの生物はきわめて動きのない生物で、代謝が低く食物の獲得には、力やスピードではなくトリックを使う傾向があります。

唯一の食糧源は浅瀬から落ちてくる細かな屑で、その大半は多数生息する他の生物に途中で食べつくされてしまいます。 食糧の不足により、生物はエネルギー使用の効率化および筋貯蔵物消費の節約を余儀なくされます。 

この暗黒の王国に低密度で生息する生物は、このような敵対的環境に適応できなければなりません。 食物を見つける必要に加え、繁殖の相手を見つける必要もあります。これは、深海の海底の果てしない暗闇の中では簡単なことではありません。


「The Deep」への冒険 - 深海平原

深海平原: 海底

かつては平坦で生命の存在しない荒地だと思われていた深海の海底は、現在アマゾンの熱帯雨林とグレートバリヤーリーフを合算したよりも多くの多種多様な生物が生息しているのではないかと考えられています。 深海底3/4近くは非常に平らで、時に数百メートルにも及ぶ厚さの土の層で覆われています。 深海は、生物自身が発する生物発光以外は暗闇であり、その暗さは植物が育つ限界をはるかに超えています。 深海の森は、イソギンチャク、サンゴ、管棲虫で構成されています。

深さは地球上で最高の生命貯蔵所を構成しています。 深海に住む生物はその種類において非常に豊かですが、それぞれの種の数は個体数はそれほど多くありません。その理由は食料不足という点につきます。