アトランティコ手稿

展示会の中心として、アトランティコ手稿の原本ページが展示されます。 アトランティコ手稿は、レオナルド・ダ・ヴィンチが書き綴った文章や図面を集めた世界最大のコレクションであり、数学、自然科学、建築、科学技術、音楽といった多様な分野における探求の跡を留めています。 東南アジアで初めて、ダ・ヴィンチのアトランティコ手稿13ページの原本が展示されます。  2015年2月には、この13ページに代わってアトランティコ手稿の新しい13ページが展示され、展示期間全体で合計26ページをご覧いただくことができます。
 
原本ページはダ・ヴィンチの革新的な学際的アプローチの証であるばかりでなく、それ自体に歴史があります。 ダ・ヴィンチの死後、手稿はさまざまな人手に渡り、編纂された後、再分割されて、国際的な専門家による研究対象として世界各地を巡りました。 この傑作は、時の試練に耐えて何世紀にも渡り人々に受け継がれ、今も未来に影響を与え続け、未来を形作っています。
 
「ダ・ヴィンチ: 未来を造形する」では、手稿ページは展示会の最後に特設ギャラリーにて展示されています。
  • 原本ページ
アトランティコ手稿 - 大規模要塞に関する研究

大規模要塞に関する研究

1502~1503年頃 
第116紙葉表
レオナルド・ダ・ヴィンチ
アトランティコ手稿
尖筆、黒鉛筆、ペンとインク、水彩 
439 x 294 mm
 
精密で正確な研究を記録した水彩画。委員会で発表するために描かれました。 同心円状の2枚の防壁とその間を通る堀で囲まれた要塞について、複数の視点から詳しく取り上げています。 2つの詳細図は、壁の基礎の周囲に巡らす地下通路、要塞を保護するための干し草の防壁について図解しています。 ダ・ヴィンチがこの絵に使用した様式と技法は、現在英国王室コレクションの1つとなっている有名な『イモラの地図』(1502年)にも使われています。 

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アトランティコ手稿 - ロープ作成装置

ロープ作成装置

1514~1516年頃 
第12紙葉表  
レオナルド・ダ・ヴィンチ
アトランティコ手稿
ペンとインク、水彩仕上げ、鉛白のハイライト 
169 x 372 mm  
     
ダ・ヴィンチがジュリアーノ・デ・メディチの支援でバチカンに滞在中に描いた素描。 非常に精密に描かれており、発表のために制作されたものと考えられます。 素材は明記されていませんが、3本のより糸をよじって1本の太いロープを作る機械を図解しています。 この絵はおそらく、バチカン市国にあるサンピエトロ大聖堂の建築計画のために描かれたものです。 このロープ作成装置は、ポンティーネ湿原の水を抜く計画のために設計されたものと考える学者もいます。 ダ・ヴィンチは、メディチ家の依頼を受けてこの計画に深く携わり、この地域の水を制御するシステムを設計しました。 

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アトランティコ手稿 - 巨大投石器

巨大投石器

1485~1492年頃 
第149紙葉表 
レオナルド・ダ・ヴィンチ
アトランティコ手稿
金属尖筆による線刻、黒チョークの痕、ペンとインク、ウォッシュ
413 x 277 mm   
     
この紙葉の巨大投石器は、恐ろしい巨大な武器として設計されました。 その技術を詳細に図解したこの紙葉は、『アトランティコ手稿』の中でも最も印象的で有名な図の1つです。 装置の各部品の正確な寸法が記載されているほか、装置の上に大きさの目安となる人の姿が描かれています。 この装置の使い方は、クランクを回して弓を後ろに引き、装填したら、木槌で安全ピンを叩いて外し、発射します。 この紙葉には投石器の複雑な技術的要素が事細かに図示されており、ダ・ヴィンチの芸術的な技能が生かされています。 

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